海あがりのビール

昨日から頼まれているホテルのDMの文章を考えていて、いくつか書き始めたら本当にその通りに過ごしている女の子に出会った。
自転車で山を越え、買い物をしてまた帰りにそのホテルのカフェにより、目の前の海に入ってビールを飲む。日焼けを気にしていたが、もうすでにきれいな小麦色に焼けていて笑顔が本当に素敵だった。あとで聞いたら同じカフェに一人できていた別の女の人と仲良くカウンターで飲んでいたらしい。仕事帰りにポケットからコインを1枚出してビールを飲みに行くのがいいなと書いていたら、たまにそんな風景に出会えるならもっと楽しい!とまたアピールすることが増える。

デブ助

毎日何かを書くということは続けていて、その代りここは忘れているという状態。普段の生活に大きな変化があり、ひとりの休みの過ごし方もちょっとまだ慣れてない。犬がいていいなぁと思うことと困るなぁと思うことが交互にやってくる。実際どんなことにもいいこととそうでないことは対になっていて、なるべくいいことに変わるよう努力するのだ。楽天レンタルで届いたレッドクリフⅡを観た。やっぱりデブ助がいいなぁ。純粋な友情は計算など働かないところにある。

PCを使わなければACも使わなくていいのかも

エアコンを止めた店の中でPCを使って音楽を鳴らしていたら、あまりの暑さにPCが今まで聞いたことのないような音で悲鳴をあげていたからあわててスイッチをオフにした。クーラーをつけてようやく室温が29度に下がったところで、再び起動してこの日記を書いているけれど、ものすごく反応が鈍くてびっくり。パソコンも暑さでイカれるのだ。
本当に暑い日は日中はお休みして午前中と夜だけの営業にしようかと本気で考えるが、やはり8月も通常通りの営業です。パソコンもエアコンも壊れませんように。

ボリュームペダル

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イヤホンをして海へ散歩に行く
耳から聞こえるのは音楽だけで
目に映る風景は生のイメージフィルムのようだ
犬に向かってニッっと笑ったら
耳から聞こえる音楽が大きくなって前にでてきた
顔の筋肉を動かすと音が変わるのだ
面白くてニカッ ニカッと何度もやっていたら
犬が不思議そうな顔で見ていた

CASA夢紅のオステリア

おとといの夜、夢紅のオステリアで食事をした。その予定ではなかったのに、相棒を迎えに行ったらビールを一本手渡され(運転は相棒がします!)そのまま星を眺めながら2本目もいただく。そしてカウンターでお食事となった。以前、カフェで使っていた椅子とカウンターテーブルだったので懐かしかった。でも今回は座ると正面が海に向くようになっていて、そこから風がそよそよと吹いてくる。頭の上のワイングラスが風鈴みたいにかすかに揺れて音を鳴らしていた。カウンターテーブルはキッチンを囲むようにL字型に伸びていて、他にお客様が三組いらした。みんなが夢元さんと紅さんとお話しながらお酒やお食事を楽しめるようになっている。正面の窓はそのまま開け放してあって、波の音もすぐそばに聞こえた。僕は二人がキッチンに並んで働いている姿がとても素敵だと思った。以前、「私たち、いつも一緒みたいだけど、実はすれ違いのように別々の時間を過ごしてるのが不満だったのよ。だって、カフェのお客様は私しか知らなかったりするでしょ?」と紅さんから聞いたことがあった。ずっとやりたかったことなのだ。疲れてるはずなのに、どんどんしゃべるし、楽しくて仕方がないって感じだった。夜の夢紅は海に向かってゆっくり進む船の上にいるみたいで風が気持ち良かった。笑い声も美味しい料理の匂いもみんな風に乗ってやってくる。「オヤスミなさい」と、ほろ酔い気分で螺旋階段を登りホテルの部屋に戻っていくお客様がちょっとうらやましくなった。

とんぼ

昨日、大量発生したトンボはきっと皆既日食と夜の雷雨で涼しくなったせいで秋と勘違いして現れたのだろう。でも一日であれだけ出てくるのがとても不思議だった。どこかで待機してたみたいに。すぐ夏に戻ったらどうするのだろう?あのトンボはいったい明日は何処に?と心配していたら、朝の散歩の帰り道、アスファルトの道路の上にオレンジ色のトンボがたくさん死んでいた。今日は朝から軽く頭痛がしていて、イヤホンもしていなかったので、さとうきび畑を抜ける風の音がやたらざわざわと悲しく聞こえた。

犬と寝た夜

雨と風と雷で夜中に起こされた。稲光が眩しいので南側の窓の雨戸を閉めて、玄関もバタバタ音がうるさいと思って見に行くと、網戸から雨が吹き込んでいて、玄関の板の間がびっしょり濡れていた。きれいにふき取り時計を見たらまだ1時半で、またすぐに寝なおす。雷が怖いのか犬がベッドの上に飛び乗ってぴったりくっつく。しょうがないからよしよしと抱っこしてあげたら、向きが逆で目の前にお尻が向いてた。

日蝕

我を忘れることも、号泣することも、人生変わるくらいの感動もなかった。犬も吠えなかったし、鳥が一羽飛んで行っただけで母親は騒いでいたけれど、気温が下がってあたりが暗くなっただけだ。夏のスコールのときみたいに。ちょっと仕事の手を休めてみんなで空を眺めるくらいでちょうどよかったのだ。雲のないすっきりとした青空ならば違ったのかもしれないが、それも自然現象だから仕方ない。一日に二回夕暮れを体験するくらいの感じだった。でも土砂降りの悪石島はちょっとかわいそうだったな。

ビルの谷間の虹

昨日、虹を見たと書いたら、東京でも夕方虹が見れたよ!とケータイから写メールが届いた。
同じ日に遠く離れた場所で虹が見れる確率はどれぐらいだろう。
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RAIN-BOW(雨のお辞儀)

飽きることなく海へ向かうことができるのは、ずっと音楽を聴いているからで、都会の通勤電車の中ではないから音漏れも気にせず大音量で家から海へそしてまた家に戻るまで楽しむことができる。
疲れていたので、ずっと岩に座って海を眺めていた。毎日書く詩の内容などを考えていて音楽のほかには波の音がいつもよりも高く聞こえた。太陽がでて、晴れているけれど、海の先には黒い雨雲があって糸状に海につながっているから、そこだけ雨が降っているのだろう。その黒いスクリーンを背に海から虹が生えていた。虹は雲の頭のところまでしかなく、切り分けたバウムクーヘンのような形。とにかく長い時間眺めていた。その間、犬はほったらかしで何度も砂を掘り続け、隠れている蟹を引っ張り出して遊んでいた。明神崎の先に雨雲がかかり、虹も次第に長さを伸ばす。少し風がまた強くなって霧のような雨に包まれたかと思ったらいつの間にか虹は海から砂浜まで続く大きなアーチを完成させていた。虹が生まれて完成するまでを初めて見た。そして振り返って太陽の位置を確認したあと、前を向くともう虹は跡形もなく消え去り、僕らはしっとりと海から斜めに降る雨に濡れていた。写真に収めることなどなく、僕とたまたまそこに居合わせたエリカサマ!(注1)だけの特別な眺めだ。日食など待たなくてもいつでも感動的な風景は日常にあふれているのだ。
注1 ※蟹の名前です