仕事からの帰り道
土浜商店の坂を登ったところで、いきなり目の前に大きな赤い月が現れた。
思わず「おおっ!」って声に出して叫んだほど、真っ暗な景色のなかに浮かぶ赤い球は、なんとも妖しく魅力的だった。
すぐに車を脇に停めて写真を撮ろうとしたが全然見た目のようには映らない。
そうなんだ。肉眼じゃないと伝わらない。
しばらく眺めていたが、そのうち雲に覆われ見えなくなった。
海から昇る真っ赤な朝日も感動するけれど、道の先の丘の上に線香花火のようにぶら下がったまあるく赤い月もいい。
家のなかにいたら気づかなかったろうな。
一日の疲れを癒すご褒美のようなものか。
3/4 (土)節田店はお休みいたします

まことに勝手ながら、airypecora節田店は4日(土)都合によりお休みします。
平松店は通常通り営業となります。
また5日の日曜日は平松店は定休日ですが節田店は11時から17時まで営業いたしますので
宜しくおねがいいたします。
2017 01 18
airypecora 平松店
年明けして半月が過ぎてしまいました。遅くなりましたが本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
店内は春物商品が少しずつ増えております。
春物といっても、年間定番アイテムとして使えるものばかりなので今すぐに活躍できます。
今の時期なら上からニットやコートを羽織ったり、カットソーを重ね着したり、異素材のコーディネートや色の組み合わせを楽しんでみたり。この時期ならではの着こなしが面白いです。
島でも一番寒い時期、出かけるのもおっくうになりがちですが、お買い物をしてあったかい飲み物飲みながらおしゃべりしにいらしてください。
ほとんどの商品が定番アイテムばかりなので特にセールはしていないのですが、気になる冬のアイテムが残っていましたら声をかけてみてください。ちょっとお得になると思います。
暮れの元気なご挨拶

穏やかな年末です。
airypecoraになって1年が過ぎました。
昨年の12月に移転という形で節田の店を閉めました。
しばらくの間、店はクローズしたままになっていましたが、夏頃から少しずつ商品を増やしお店の形を作ってきました。
初めは少ない商品、限られた営業時間で、お客様にわざわざ遠くから来ていただいても、満足してもらえる店にはなっていない。だからちゃんと節田店の存在をアピールすることができませんでした。
でも、今は違います。
airypecora節田店として自信をもっておすすめすることができます。
日常の飾らない服が毎日を楽しくする。洗いたての優しい風合い、着心地の良さ。
流行にとらわれず、大切にして何年も着続けられる服。
お客様と一緒に服を選ぶ時間が楽しい。
だから、この店でできることをずっと続けていきたいと思っています。
2017年も宜しくお願いいたします。
あ、明日31日も開いてます!
元旦だけお休みして2日から通常営業いたします。是非遊びに来てください!
12月と年末年始の営業のご案内
airypecora 平松店は12月27日まで日曜日も営業いたします。
28日から1月4日までお休みし年明けは5日からとなります。
airypecora 節田店は元旦のみお休みの予定です。
airypecora 平松店は日曜がお休みです
2016 10 10 営業のお知らせ
のどか
「ガツガツしてなくていい」
観光でいらしたお客様に褒めて?いただいた事があります。
本当にのんびりとここにいるだけで幸せな気分だったんだと思います。
今日それを思い出しました。まだまだ夏の風景の奄美ですが、新しい秋の商品が並んだ店にいるだけで嬉しくなります。洋服屋の季節の立ち上がりは通常春モノは2月、秋モノは8月です。年々セールの時期が早まり、それにともない立ち上がりも早くなってる気がします。うちはセールをしないで8月は盛夏物と年間通して着れる定番アイテムを中心に、秋冬モノは秋分の日から!と決めていました。だからいま新しい商品がずらりと並んでる店内がとても気持ち良く感じます。
お店をやっている以上、売らなきゃいけない、毎月予算をクリアしないといけない、そんなプレッシャーは常にあります。
それよりも楽しい!面白い!と毎日感じることを大切にしたい。ここがちゃんとした店じゃなく、オフィスのようなショールームみたいな・・・としたのはちょっと言いわけのような逃げてるような気持ちだったと反省。
お客様が来られた時にがっかりせさないよう、一緒に楽しんでいただけるよう、平松店にも負けないよう笑
もっと魅力のある店にしたい!
と、秋ののどかでクリアな一日の小さな決意表明。
2016 10 03
「止まってたものが動き出すっていいね!」
平松店に置いてあった古い柱時計のねじを巻いてみたら普通に動きはじめたのをみて相棒がつぶやいた。
振子がついていて30分ごとにポーンとなる。耳を澄ますと小さくコチコチなってるので確かに時間を刻んでいるのだが、昨日一人で店にいる間、いきなりポーンで何度もびっくりした。
1時間ごと、そして30分ごとに回数の違う音がする。
新鮮ではあったが、僕はいらないと思った。
追い立てられるようで嫌なのだ。
できれば時間を止めたい。そんなに急ぐ必要がどこにある笑
一日はあっという間に終わってしまう。もう一度朝からやり直したいと思う時もある。
いつの間にか暗くなって夜になりそして必ず朝がやってくる。細かな時間を気にすることはない。
なるべくゆっくりじっくり今を味わいたい。
「今、何時ですか?」ってバスを待つ子供に聞かれるときだけ正確な時間がわかればいいと思うが、そのバスが正確な時間で来た試しがない。
大嫌いだった島のてげてげな感覚がいつの間にか許せるようになっている。
永年の夢が叶った日
朝からクーラーの音がうるさいままだ。
どこかの洋服屋のblogで、もうすっかり秋の気配ですね!・・・なんて書いてあったけれど全然ウソだ。
今日はものすごく暑い。
「そろそろ行かないとヤバイです。もう夏が終わってしまいますよ」
「じゃ、明日行こう!7時に家に迎えに行く!」
と昨日の朝、豆と麦のコウタくんと約束した時点ですでに全く期待してなかった。
「だってもう夏休みも終わって2週間だしね~、さすがに無理だよなぁ」
実際、現場についてもそれが見つかる気配はまったくない。シーンと静まり返って本当にもう夏が終わった感が漂っていた。
コウタくんが畑の持ち主に電話をかけてみる。
「樹液のでてるとこにいるから良く探してみて!」
イメージしてたのは大きな樹の真ん中あたりにくぼみがあってそこに群がってる様子だが、
そんな大きな木はない。あるのはたんかんの木だけ。
樹液って・・・
せめてカミキリ虫でもいたらいいけれど、枝と枝のあいだに蜘蛛の巣が張ってあるだけで他に昆虫のいる気配はない。落ち葉の上に歩いてるのも黒いサンショウウオだけだ。
半分あきらめつつ、もうひとつ先の畑まで歩いていった。
また少し山の奥に入る感じだった。舗装されて車も通る道だったがハブに遭遇してもおかしくないと用心しながら進んでいった。
樹液、樹液と一本ずつ確認しながらみていくと、何やら黒い塊が根っこに近いくぼみの中に。
近づくと大きなハサミをもった雄のクワガタだった。そのクワガタの手前の葉っぱの上にも同じくらいの大きさの雄がもう一匹。
朝、早起きして首から小さな虫かごを下げ、網を片手に捕まえる気満々だった5歳の息子とまるで同じ恰好だったコウタくん、それぞれの虫かごに一匹ずつ入れることができた。
クワガタは毎年1、2匹捕まえるが、どれも家の近くに勝手に飛んできたやつだ。
樹にとまっているクワガタを捕まえるのが子供の頃からの憧れ、夢だったのだ。
だからそれが叶った瞬間は本当に嬉しかった。我を忘れて興奮した。
でも一番良かったと思うのはチビとコウタ君をがっかりさせずにすんだことだ。
