約8ヶ月ぶりの出張でまた浦島太郎になったような体験をした。下の日記に書いた海沿いのマクドナルドはもう無くなっていて、その向かいにあった黒いラブのいたサーフショップも違う店に変わっていた。新しいお店のオープンの影でどんどんなじみの店が消えていく。辻堂のアフタヌーンティーが無くなったときもショックだったし、藤沢の和田通だってそうだ。生活の場の距離だけではなく時間もどんどん遠くに流れていく。出張は仕入れのための大事な仕事だが、僕にとってはもうひとつ、自分の現在の立ち位置の確認のような作業も含む。何にも無いところから刺激を求めに行くようなことでもあり、それは人と会うこと、話をすることが一番で、今回もいろんな方からお話を聞くことができた。そしてこちらから相手に自分のことを話すとき、話しながら自分が今、どんな状況にあり、どんな気持ちでいるのかに気付かされることが多い。うまく本音を引き出されているのかもしれないし、普段はあまり深く考えていないからかもしれない。自分が今何をすべきなのか、自分の何を正していかなきゃいけないのかを考えるきっかけを与えてもらった感じがする。毎回お酒を飲みすぎて最後は話がまとまらないまま終わってしまう感があったので今回は飲まずにいこうと決めていたのに、気がついたら水のようにガバガバ飲んで(飲まされて)いて、普段はほとんど飲まないのですぐに酔っ払ってしまう。最後に永井さんとお話したときも一言も聞き漏らさぬようしっかり耳を傾ける姿勢でいたのだけれど、あまりにも水分を多くとってしまったせいで途中からおしっこを我慢する姿勢に変わってしまい、最後はまたまた時間切れ。本当にいつもあっという間に終わってしまう。三日間かけて東京、神奈川の端から端へそして都会の真ん中も歩いたが、何にも無いところから何でもあるところへ来て気づいたのはもしここで暮らしていたら毎日が簡単に満たされてしまい自分がそこから新しく何かを産み出すという気持ちなど全く沸かないかもしれないということ。満たされないからこそ湧き出るエネルギーを大事にしたい。