オン

昨日はお休みで雨の中、犬を迎えに行った。一番人懐っこいからといとこが選んでおいてくれた子犬は首に紫の紐を巻いて待っていた。おそるおそる近づくと足元にじゃれてくる。後ろから母犬がそっと手を舐めてきて、よろしくお願いしますと挨拶をされた気分。養子縁組のような感じでなんだか厳粛な気持ちになる。抱きかかえたときにずしりと重みを感じた。相棒が抱っこして車の後ろに乗り、ゆっくりバックさせながらかおりちゃんに手を振る。子犬は泣かずにじっと大人しく窓の外を見ていた。産まれたところを離れ、親から離れ、知らない場所へ連れて行かれるんだと僕は勝手に犬の気持ちになってしんみりとした。車酔いしないように慎重に運転しながら「寂しくないからね、いつも一緒だからね」と声をかける。名前は温もりの温にしようと思ったが中国の首相と同じなので音楽の音にした。家についてからも大人しくずっと僕にくっついて寝ていた。おしっこもウンチもしたが最初は床で、匂いをつけてシートにするようにしてもまだ成功率30%くらいだ。夜は一人で寂しいのかずっとキャンキャン泣いていてそれでそばに行くと抱き癖がつくから駄目だというので我慢したがやっぱり辛かった。それで完全に寝不足。今夜は躾よりも愛情のほうを優先してずっとそばにいるつもり。

NOVEMBER RAIN

しとしと雨。新聞(集金)のおばちゃんがたくさんおしゃべりしていった。このところ夜中の二時に目が覚めてしまったり、無意識だったが少し精神的に不安定な感じで、ちょっと気持ちがささくれ気味だったので、おばちゃんとのおしゃべりは薬みたいに染みた。息子さんや娘さんの話、最後は犬や猫の話まで。
うちにももうすぐ犬がやってくる。いとこの所で産まれたラブラドールとドイツのワイマラナーという犬のミックスだそうだが、見た目は純血の黒いラブみたいだった。毎日うちで昼寝している猫たちと果たして仲良くなれるかどうか。ずっと犬と暮らすことを夢見てきたけれどいざとなると不安も多い。でもおばちゃんの話はとってもあったかく何度もうなずいて聞いた。おばちゃんが「今日みたいないい天気の日は、・・って雨なんだけどね」と言ったのも農家にとっては恵みの雨の意味なんだけど、僕も雨の日がいい天気っていう気持ちはよく分かる。昔から誕生日も雨の日が多かった。静かに、いろんなことに感謝したくなるのがいい。

世代を超えて

空一面真っ白の完璧な曇り空。ずっと携帯電話など無縁だった僕の友達が携帯を持つようになり、写メールや絵文字入りのメールを送ってくる。昨日はメールじゃなくて電話が来て、たまには声を出さないと調子悪いからと言っていた。幼稚園から高校までずっと一緒だったが
これは奄美を知らない人に話すとみんなびっくりするが、実は通った学校はどれもマンモス校で一クラス40人で8クラスもあったから僕がその友達と仲良くなったのも高校で同じサッカー部に入ってからだ。
高校を卒業して25年も経てばお互い見た目は多少?変化したが中身はそのまま変わらずにいる。その友達の甥っ子が奄美市の市議会議員になった。
最年少の25歳。彼が産まれた歳に僕らは島を離れ東京に行った。
1982年の事は今でも鮮明に思い出す事ができる。
僕らは外に向けての好奇心ばかり強くて島のことを考えるどころか自分の将来さえも全く考えていない子供だった。
島に帰ってきて感じたのはいろんなことをあきらめてしまった僕らの世代よりももっと若い人たちが真剣に島の事や暮らしを考えて頑張っているということだ。その若く元気な新しい政治家に僕らはきっとたくさんの希望を託すし、そしてずっと一緒に頑張らなくてはいけないと思う。僕の友達やその両親や周りの人たちが希望に満ちて明るく笑うように、それがそのまま島全体に広がっていくように。

隅々までもきちんと!

4時に目が覚め、すぐにパソコンのスイッチを入れてもここにたどりつくまでに一時間も掛かってしまう。画面が表示されるまでじっと我慢して待ち、ようやくカーソルが動いてキーを叩いても変換表示されるまでも超スロー。おまけに時々固まって画面が真っ白になる。とここまで書くのに30分。PCまでもが島人になってしまった。新しく買い換えれば済む話なんだけど。
それとは別にパソコン、携帯電話など便利な道具のおかげで島にいながらでもできることはたくさん増えた。が、それでもまだまだ環境が整備されてないため、ハンデを感じるときがある(例えばチケットを取るとき、特に飛行機)。それは島に限らずだろうが中央からの距離が遠いだけで後回しになるものは多い。まずは地域限定だの都市部からスタートして順に地方へというやり方はおかしい。ネット限定の特典サービスなどもたくさんあり、知らずに損をしていることも多いと思う。本来はもっと公平であるべきものだと思う。地上波デジタルだってそうだ。やるならいっぺんにやってもらいたい。

午前中、洗濯物が乾くのに適当なくらいに晴れ間がでて、その後はどんよりと曇っていたが雨は降らず、やっと少し冬っぽい景色になった。
先週、東京に住むもう一人のばーちゃんから柿(何故か奈良の種なし柿)が届いていて、相棒が出張中なので(自分で剥くのが面倒で)そのままにしていたら一個だけ赤く柔らかくなってきたので、どうしようかと考えた挙句、ふと思いついていつも野菜をくれるおばちゃんにおすそ分けに行ったら、おばちゃんの畑の向かいの畑にももう一人知り合いのおばあちゃんがいたのでもう一回家に戻り、袋にいれて両方に持って行った。ついでにガソリンスタンドのお兄さんにも。はじめからそうすればよかったのにあまりにも気が利かない。で、スタンドのお兄さんは柿をそのままがぶっと齧り、それがあまりにも美味そうだったので自分も真似して食べてみた。あまりの美味さに驚いた。種無しだから残ったのは見事にヘタの部分だけで全く無駄が無い。夕暮れの縁側で一人で食べていたらばーちゃんを思い出しふと寂しくなってしまった。

慈しむように

昨日は久しぶりの雨。一日中降っていた。まっすぐサーッと降る雨で静かで落ち着いた一日。おとといはずっとPCの前にいて肩が凝り、昨日は変わりにずっと本を読んでいて、5時間くらい椅子にすわったまま一気に読んでしまったが、その間誰も来なかったのも雨だから仕方ないと暇な店のいいわけとなる。夜、父方の祖母が亡くなったことを知る。もう何十年も会ってなく思い出すのは「男は泣いたら駄目だよ、涙はばーちゃんが死ぬときまでためとかんとな」と幼い頃に言われたことで、いつかその日が来ることは怖くて悲しくて仕方なかったが、僕はいまだに涙がでない。そのことがよっぽど悲しい。

旅立ち

山の上の分厚い雲の中にようやく太陽が隠れたので植物に水をあげようと店の外にでると道路の向かい側にグレがいた。目が合うとちょっと口を三角にして威嚇しそうな顔をしたので何か変だなと思いながらも家に向かうとちょうど子猫たちが移動する最中で、僕に気づくとまたくっついてきて家のテラスに戻ってしまった。すぐにグレがすっ飛んできて「ジャマすんニャー!!せっかくそこまで引っ張ってきたのに台無しじゃないカー!(たぶん)」と怒られた。子猫たちはまだおっぱいも飲むけれど、もうキャットフードもボリボリ食べるようになっていて、昨日の晩なんてグレのためにとっておいた魚の頭を奪い合って食べていた。そのときはニャーなんてかわいい声ではなくてグルゥグルゥと低くうなるような声をだしながら食べていて少し怖いくらいだった。一緒に丸くなって寝ているときのかわいさと他を寄せ付けない野生の本能の強さのギャップに驚いた。いよいよお別れの日が近づいてきたみたいだ。

真っ白

涼しい。がんがんに晴れていても、風がそよそよと爽やかで気持ちいい。ちゃんと長袖長ズボンだ。
一人暮らしのとき、ずっとやっていたので洗濯は今でも時々自分でする。
しまってあった白い服は黄ばんでいたりくすんできたりしていて、それをまとめて洗って干した。
いっぺんに落ちなくても何度か洗っていくうちに白さを取り戻す。
全自動の洗濯機に放り込むだけなのだが、それでも洗剤の種類によっても効果は違うからといろいろと試してみたり、どれとどれを一緒に洗うか、どうやって干すかなどいろいろとこだわる。でたまにけんかする。
今日みたいな日は絶好の洗濯日和で白く光って風になびくシャツをみるのは気持ちよくちょっとしたストレス発散にもなる。
お互いに自分でやりたくて仕方ないのだ。

クロクロマーチ(セピア)、シマシマーチ(カラー)、クロッケ、ほっしゃん

朝、暑くて我慢できなくてではなくて、寒くてタオルケットを肩まで引っ張ってもう少し眠っていたくなる感覚で目が覚めるようになったのが嬉しい。今朝はテラスでグレだけじゃなくてチビたちも一緒に待っていた。おっぱいを飲みながら。産まれて一ヶ月が過ぎ自分で箱から出てきてからはどんどん活動が激しくなり、今では濡れ縁によじ登りテラスにも飛び乗ってくる。家の中にもどんどん入ってくる。
グレはおっぱいをあげる時にもう押し倒されてもみくちゃにされおっぱいがちぎれてしまいそうなくらいの勢いで(実際一個無くなっている!)寝る暇もなく命がけで育てているみたいだ。さすがに疲れたのか昨日は久しぶりに一人(一匹)で家の裏で寝ていた。今はおっぱいの争奪戦も収まり、半分居眠りしながら5匹で固まって静かに横たわっている。眺めながら猫には猫の暮らしがあり、このまましばらくすると親離れしてまたそれぞれの縄張りを持つのだろうが今は親、兄弟のぬくもりをいっぱい感じて生きているのだなと思う。

車のライト2回チカチカは・・・の合図

用事を最小限に抑え、なるべく出かけずにのんびり過ごす予定だった昨日のお休み。天気がよかったのでいつものように布団を干したり、掃除をしたりした後、ビデオに録画した『フラガール』を観ようとしたが、相棒に夜にのんびりみたいと言われ、それならば今日が返却日だからと唯一出かけなければいけない用事で、夕方涼しくなったら行こうと思っていた図書館に早めに行くことにした。
いつものように本をまとめて借り、ついでにスーパーで買い物をして帰る途中、検問に引っかかった。助手席のシートベルトだ。「いつもはしているんですよね~?今日はたまたまだったんですかねぇ、残念ですが切符を切りますね」と若いおまわりさんに先回りして言われる。違反は違反。しょうがない。言い訳などせず、素直にゴールドの免許証をだす。でも相棒が思わず口にした「ツイてなかったねぇ」が本音だ。ハンコなど持ち歩いていないから違反しましたの署名の横に拇印をとられた。汚れた人差し指をどうしようかと思っていたら、ここで拭いてくださいと差し出されたのはメモ帳で、端っこにゴシゴシこすりつけたがまだ汚れたままだ。そんなことより腹が立ったのはその検問の場所で、奄美パークの目の前の高いお金を使って整備した割りに全然たいした事なく、やる必要は無かったんじゃないの?とたまたま前の日も車で通ってみたあの海沿いの道路で、確かに「はい、ここに寄って車止めてくださーい」とやるためには最適の場所なのだが、あまりにも皮肉だ。使い方間違えてる。
名瀬に店があった頃、目の前の通りを運転しながら堂々とケータイを使うドライバーをしょっちゅう見かけた。取り締まるならそこだろと後からどんどん悔しくなった。シートベルトめって思うのも変だけど、なんだろうなぁこの怒りは。
せめてこれを読んだ方が捕まりませんように、いや違反しませんように・・。(夜中に目が覚め思い出して悔しくて寝れなくなってしまった)