ある時期、毎日blogを更新することに努力していた。
何でもいいので日々何かを書き記すことは文章を書く訓練にもなるし、毎日積み重ねていくものは必ず大きな力になる。と、ある人に教えてもらい確かにそうだと思ったからだ。もちろん今でもそう思っているがいつの間にか疎かになっている。
個人的にノートに書く日記と誰でも読めてしまうインターネットのblogでは大きく違う。
思ってることを全部書いていたら大変なことになってしまう。やはり口は災いの元なのだ。そう重要でない事をちょっと公開して誰かが見てくれたら嬉しいなと、店の宣伝というよりも毎日元気でやってますよー、だから忘れないでくださいね、思いだしたらまた遊びに来てくださいね、というのがここ、街中ではなく海沿いの村に越してきてすぐにblogを始めた理由だったのだ。振り返ってみるともう7年も続けていることになる。と言っても最近は月2回とかだし、中身も「営業のお知らせ」などでひとつも面白くない。個人的に面白いなぁと思うことは書いちゃダメってなんとなく誰からというわけでもなく抑え込まれてる気がする。去年の6月は一度も更新しなかったし、7月もその営業のお知らせ一度きり。やっぱりそれはまずい。今年はどんなに忙しくて(?)もなるべく更新しなくては!と、正月の三日坊主と同じようなことを書いているが、中身が大したことではないのでそんなに難しくないんじゃないかな・・・多分。
たとえば
こないだ昼に餃子をいただいたのだけど、僕はウスターソースに七味唐辛子をかけたやつをつけます。子供の頃、名瀬の久里町あたりにあった中華屋で食べたのがそれだったのです。家では普通に醤油だったので、あれ?変だな店の人が間違ったのかなとも思ったのだけど、他にテーブルに調味料を置いてなく、ちゃんと小皿にセットして出されたので、ここではこれがスタンダードなんだと思った。もしやうちのほうが間違ってるかと母親に聞いてみたりしたが、笑って首をかしげるだけだった。ちらっと見えた厨房にいるおじさんも黙って食ってみろ!と文句を受け付けない顔をしていたのでそのまま食べた。するとこれが結構美味かったのだ。癖になるというか、もうその味が忘れられず、それからは家で食べる時も一人だけウスターソースをリクエストするようになった。もしかしたら島には他にも餃子には断然ウスター派!!っているのかしら。いたら是非店に遊びに来てくださいっ!!お友達になりたいですっ!!
ってこんなのでもOK??
通販
友人のツイッターで「それが壊れたりしても、同じ物を三回買い直すかどうか」が、物を買う時の基準です―
という一文を目にして、そうそう僕もやっぱり買うからには納得いくまで使いたいし、また買いたくなるものがいいよねぇと同感した。で、足元のオーロラシューズに目が行く。初めて購入したのは奄美へ帰る1年くらい前だからもう13年以上も履いている。もうお店で履くにはボロボロ過ぎて恥ずかしいが履き心地がいいので犬の散歩はいつもこれに足を通す。ほぼ毎日(一日に何度か履きかえる)のように履いていて、一度ソールの張り替えもしてるがまだ履ける。で、店で履くようにそろそろ新しいのが必要になったなと思い、何色にしようか考えているところ。僕はそれで3足目だが、お客様はそれ以上にもってますよって方も多くいらっしゃる。本当にありがたいし、そのくらい自信を持っておすすめできる靴なんだとあらためて実感する。
ある日、お客さまからこんなお電話をいただいたことがあった。
「オーロラシューズってまだお店にあります?色違い欲しいんだけど買いに行く暇がないのよね、そこ遠いし。お金振り込むので送ってもらえます?」
そこで気付けよ!って話です。リピートのお買物なら通販もありなんですよね。
遅まきながら作ってみました。
http://www.facebook.com/airy.amami/app_319877448031865
モバイルではfacebookに登録してないと見れないのかもしれません。
ご希望の型、色、サイズの在庫を電話かメールでお問い合わせください。
在庫があれば送料無料でお送りいたします。
(お支払いは銀行振り込み、クレジットカード払いをご利用いただけます)
在庫が無い場合は7月末か8月頭頃入荷予定分でご予約いただけます。
帰省やご旅行のタイミングでおひとついかがですか?

※サイズはここに書いてあります。お手元のシューズのサイズが読みとれない場合、お買い上げの履歴でお調べすることも可能です。
2013 05 22
有川浩の「旅猫リポート」を読む。
僕はどちらかというと犬派だが、猫も嫌いじゃない。
家の周りにいつもいたノラ猫たちを想い出しながら読んだ。
グレやシマ吉、そしてグレが産んだ子猫たち。
僕はいままで一度もちゃんと猫を飼ったことが無い。
だから本物の猫好きの人たちに比べたら猫への想いは薄っぺらいかもしれない。
僕の周りには猫が大好きな友達がたくさんいる。そんな本物の猫飼いの人たちにも是非読んでもらいたい。もしかしたら、うちの相棒(この呼び方もこの本を読みながら久しぶりに思いだした)みたいに本を読むのが苦手な人もいるかもしれないから、代わりに僕が丸ごと一冊朗読してもいい。それぐらい読後の清々しさは気持ち良く、みんなに分けてあげたくなった。今TVでやってる同じ有川浩原作のドラマ「空飛ぶ広報室」も毎回感動させられる。毎週欠かさず観てるのは、決して新垣結衣が目当てではなく、いいおじさんになった柴田恭兵が観たいからだ。セリフがいい。本の良さはドラマや映画になってもちゃんと伝わってくる。やっぱり本物のストーリーテラーなんだなぁと思う。
SPINGLE MOVE
休みの日に荷物が届く。
仕入れた商品なので通販ではないが、ずっとネットの写真を眺めていたので、いざ自宅で目の前にポンと現物が現れると興奮する。通販好きの気持ちがちょっと解る。
スニーカーはその完成されたフォームがすごく綺麗でなんだか精巧なミニカーみたいで、これまたたくさん集める人の気持ちもなんとなく解る。
箱を開けた瞬間に新しいゴムの匂いがした。中学生くらいの頃、新しい上履きの匂いを嗅ぐのが好きだったのを想い出す。(古いやつの匂いが好きだと大変?変態?だが)
春に自分用に新しいシャツが欲しい!新しい靴も欲しい!と探して出会ったのがこれです。
僕もまだ履きこんだわけではないですが、10年以上履いてる友人の「履き心地抜群!」のお墨付きです。
きっと気に入っていただけると思います。airyの新しい定番宜しくお願いいたします。
是非 店頭で! ネットでは味わえない匂いも!(笑)
2013 05 05
2013 04 23
明日21日は午後(12時頃)からOPENいたします
無料キャンペーン中のWOWWOWでJOURNEYのLIVEを観た。
今年の3月11日に武道館でやったやつで、まだ続いていたんだ!と驚く。
結成40年だと。ガンズみたいにオリジナルメンバーはほとんどいないのかと思ってたらやっぱりボーカルが違う。あの特徴のあるボーカル、スティーブペリーのいないJOURNEYはJOURNEYじゃないとあまり期待しないで観ていたらなんとびっくり。すごく声が似てる。歌い方までそっくり。
何者だろうとネットで調べたらフィリピン出身でバンドでコピーしてたのをユーチューブでニールショーンが見つけて声をかけたらしい。そんなことがあるんだねぇ。今の時代だからこそか。
一生懸命歌ってる姿がちょっと「ポテチ」の濱田岳に似てる。
本物のJOUNEYの一員としてステージに立つなんて夢みたいだったろうな。
そして新しいドラマーも歌をうたう。それがまた驚くことにスティーブペリーにそっくり。
たしかにスラッシュのいないガンズだって新メンバーがちゃんとカバーできてたし、メンバー入れ替わっても変わらずに続けていけるもんなんだ。
と、感心しつつ僕もいつでも交代できるんだけど、代わりが見つからないのでまだまだ現役続行します。
明日は午前中私用のため午後からOPENいたします。
お客様にはご迷惑をお掛けしますが宜しくお願いいたします。
青い春
3月最後の日曜日。
今日の東京はやっぱり寒いのだろうか。
僕らが出張した日も冷たい雨で、傘をさし真冬のように肩をすくめて歩いた。
灰色の空とそれを映した川面のあいだに桜の花びらだけが鮮やかに浮きでて綺麗だった。
27年前に比べると目黒も高層ビルが増え、さすがに都会の街並みっぽくなっていたけれど、
僕が住んでいたマンションはそのまま残っていて、懐かしいと思いながら入口をくぐったらそのまま引きこまれるように206号室の前まで行ってしまった。
もしもチャイムを押したら22歳の僕がドアを開けてひょっこり顔を出しそうな気もしたが、実際はマンションのどこにも人がいないかのように静かだった。僕が住んでた頃も確かに昼間はそうで、忙しくてただ眠るために帰る部屋だった。
毎日、駅まで急な坂を上り、電車に乗ってもっと人のたくさん集まる街にでかけた。
高校を卒業して、制服の代わりに僕が気に入って着ていたのはサックスブルーのオックスフォードBDシャツ(GANT?だったかな)にリーバイスの502、コンバースの赤いローカット。それにマクレガーのスィングトップ。
本当はギブソンが欲しいけれど今はこれでいいやとグレコのレスポールを買ったのと同じだ。
高校生のこづかいで買える範囲で頑張って選んでいたんだと思う。
その頃は洋服屋になるなんて思いもしなかった。
その高校を卒業したての春のほうが僕は今よりもっと服が好きだったように思う。
目黒に住んでいた頃のことよりも、島を出る直前のそんな春の気持ちをいつの間にか思い出していたのは、これから出会う服や靴がまたすごく楽しみになっているからだ。

変わらないもの
出張まであと四日。相棒がそわそわと旅仕度を始める。僕はいつもぎりぎりまで何もしない。
そして着の身着のままで出掛けるのがいつものパターン。
何年か前、9月によれよれのTシャツにビーサンで飛行機に乗ってしまい、冬服の展示会場で浮きまくって恥ずかしい思いをしたことがある。「いやぁ、うち空港近いから余裕かましてぎりぎりで家出たらシャツ着るの忘れちゃって、ほんとこんな恰好ですみませーん」なんて言い訳しながら。
今回は初めましてのところもあるのでなるべくちゃんとしていかなくては。
しかし、日々の気温の差が激しすぎるので何を着て行くか、持っていくか大いに悩むところ。
洋服屋らしく爽やかな春色の服を着たいと思うのだが・・・持っていない。店には売るほどあるというのに欲しいものがないのだ。仕方ないから手持ちの服を整理しながら選ぶことにした。
クローゼットの中にはいらない服もまだたくさんあった。元々そんなに持っていないし、増やしてもいないのだが、捨てずに大事に持っているから引出しはパンパンだった。Tシャツも古くなって擦り切れたり穴が開いたり黄ばんだ物は処分することにした。しかし、ただ色褪せただけのものはまだまだ着れる。これは海の近くで太陽がんがんなら仕方ないのだ。都会ではちょっと恥ずかしいかもしれないけれど、ここでは勲章のようなもの。清潔であればいい。奥の方に隠れていたパンツを発見した。お尻のポケットがほつれてしまい、同じ形の新しいものに買い替えてからそのまま履かなくなったやつだ。実はこれ初めて葉山の某ショップで買ったもので僕はこのパンツに惚れたから、今この店をやっているのだ。ずっと忘れていた。何でもない普通の5ポケットのデザインだけれど、シルエット、素材、ポケットの位置、ボタン、股がみ、かんぬきの色、タグに付いた刺繍。全部が気に入った。その時もほぼ10年ぶりくらいに自分の身につける服について、わくわくするような気持ちになり嬉しくなった。そして誰かに奨めたくなったのだ。
店を始めた頃にたくさん仕入れたがなかなか売れなかった。その頃からもっとデザインされたパンツのほうが人気だった。それは今でも変わらない。ちゃんと流行りがあって今を感じられる服のほうが着てて楽しいはず。でも僕は今でもこのパンツが自分に一番似合ってると思う。手持ちの服を整理しながら、色々と見えてきたものがある。イメージの中で僕は欲しいものが実はたくさんある事に気づく。その中から本当に必要なものを選んで買っていきたい。そしてそれをまた誰かに奨めることができたらなお嬉しい。










