クロクロマーチ(セピア)、シマシマーチ(カラー)、クロッケ、ほっしゃん

朝、暑くて我慢できなくてではなくて、寒くてタオルケットを肩まで引っ張ってもう少し眠っていたくなる感覚で目が覚めるようになったのが嬉しい。今朝はテラスでグレだけじゃなくてチビたちも一緒に待っていた。おっぱいを飲みながら。産まれて一ヶ月が過ぎ自分で箱から出てきてからはどんどん活動が激しくなり、今では濡れ縁によじ登りテラスにも飛び乗ってくる。家の中にもどんどん入ってくる。
グレはおっぱいをあげる時にもう押し倒されてもみくちゃにされおっぱいがちぎれてしまいそうなくらいの勢いで(実際一個無くなっている!)寝る暇もなく命がけで育てているみたいだ。さすがに疲れたのか昨日は久しぶりに一人(一匹)で家の裏で寝ていた。今はおっぱいの争奪戦も収まり、半分居眠りしながら5匹で固まって静かに横たわっている。眺めながら猫には猫の暮らしがあり、このまましばらくすると親離れしてまたそれぞれの縄張りを持つのだろうが今は親、兄弟のぬくもりをいっぱい感じて生きているのだなと思う。

車のライト2回チカチカは・・・の合図

用事を最小限に抑え、なるべく出かけずにのんびり過ごす予定だった昨日のお休み。天気がよかったのでいつものように布団を干したり、掃除をしたりした後、ビデオに録画した『フラガール』を観ようとしたが、相棒に夜にのんびりみたいと言われ、それならば今日が返却日だからと唯一出かけなければいけない用事で、夕方涼しくなったら行こうと思っていた図書館に早めに行くことにした。
いつものように本をまとめて借り、ついでにスーパーで買い物をして帰る途中、検問に引っかかった。助手席のシートベルトだ。「いつもはしているんですよね~?今日はたまたまだったんですかねぇ、残念ですが切符を切りますね」と若いおまわりさんに先回りして言われる。違反は違反。しょうがない。言い訳などせず、素直にゴールドの免許証をだす。でも相棒が思わず口にした「ツイてなかったねぇ」が本音だ。ハンコなど持ち歩いていないから違反しましたの署名の横に拇印をとられた。汚れた人差し指をどうしようかと思っていたら、ここで拭いてくださいと差し出されたのはメモ帳で、端っこにゴシゴシこすりつけたがまだ汚れたままだ。そんなことより腹が立ったのはその検問の場所で、奄美パークの目の前の高いお金を使って整備した割りに全然たいした事なく、やる必要は無かったんじゃないの?とたまたま前の日も車で通ってみたあの海沿いの道路で、確かに「はい、ここに寄って車止めてくださーい」とやるためには最適の場所なのだが、あまりにも皮肉だ。使い方間違えてる。
名瀬に店があった頃、目の前の通りを運転しながら堂々とケータイを使うドライバーをしょっちゅう見かけた。取り締まるならそこだろと後からどんどん悔しくなった。シートベルトめって思うのも変だけど、なんだろうなぁこの怒りは。
せめてこれを読んだ方が捕まりませんように、いや違反しませんように・・。(夜中に目が覚め思い出して悔しくて寝れなくなってしまった)

へなちょこ菜園

庭のナスが魔法みたいに花から実に変わるのを見た。
朝晩水をあげているだけで肥料などは一切与えてないのによくこんな細い茎、小さな花から立派なナスができるものだといつも不思議に思っていて、しぼんだ花からいつの間にかひょっこり実が現れてそして風船が膨らむようにどんどん大きくなっていく。どんな野菜もそうなのだけど、いったいどこからこんな栄養のある実を作るのか、自然の恵みって凄いと感謝しながらいつも美味しくいただいている。
先日、一個だけできたピーマンが茶色くなってきていて、あーもう腐ってきた、早く収穫しなきゃと鋏をいれて台所に持っていった。なかなか料理されずにそのまま置いてあってどんどん茶色くなっていくので「もう駄目だよね、捨てる?」と聞いたら「なんで?赤ピーマンになるんだよ」って言うから「え~赤いのはパプリカじゃん。これは種類が違うんだよ」と笑っていったら「そうなの?」と不思議な顔をされた。何日かして近所のおばちゃんがピーマンをざるにたくさん入れて持ってきてくれてその中にグリーンのと混ざって真っ赤なやつと茶色の腐ったみたいなやつがあったので「おばちゃん、この茶色は何?」って聞いたら「あげ!これもピーマンじゃがね。太陽のおかげで真っ赤になるんだよ。これはその途中。」と教えてくれた。種類が違うとばかり思ってたのに、緑のピーマンが熟すと赤になるなんて43年間知りませんでした。

『映画篇』

作者も内容も全く知らないで借りてきた本で映画のタイトルがついた短編のそれぞれの登場人物が実は同じ映画を同じ場所で観ているという形でひとつのまとまった話になっている。
僕自身、映画館を回って好きな映画をみることができなくなってからだいぶ経つ。たまにレンタルビデオやTVで観たりしているが本来、映画は映画館で観るものだ。今回僕がタイトルに惹かれて借りてきた本は、映画の役割、大げさに聞こえるかもしれないけれど人の人生に映画がどれだけ大きく影響しているかを改めて教えてくれた気がする。世の中普通に生きているだけでもいろんなことが起きる。自分の物語だけで大変かもしれない。でも映画の魅力は、たとえそれが作られたものであっても一瞬その世界に入り込むことで自分以外の人間の物語を体験できることだと思う。それは本を読むことでも可能なんだけれど、でもあの大きなスクリーンから目や耳を通して伝わってくるものは現実の世界の数倍も迫力があり、例えばジョーズなんて本当に自分が海に浮かんでいて回りにあんなでかいサメがいることを活字で読んだって怖くないが映画館はそのまま海に変わる。トップガンだって戦闘機に自分が乗ることは100%一生ありえないのにトムクルーズと一緒にギリギリの曲芸をやってみたりする・・とそんな派手な映画じゃなくても心に残る映画はたくさんあり、この本は読み進んでいくうちにいろんな映画を思い出させ、ひとつひとつの話はその映画以上に魅力的で、これをまたさらに映画化するとしたら大変だろうけど是非観てみたいと思った。
『映画篇』金城一紀 いっぺんにファンになってしまった。置いてあった笠利の図書室に感謝。(本は誰がどうやって選んでいるのか今度聞いてみたい)
そしてこれはちゃんと買うつもり。

食堂

朝晩のひんやりとした空気が嬉しい。いつもは三食きちんと家で食事を摂るのでめったに外食はしないのだが、昨日の休みはお昼を外に食べに行った。いつも行く図書館(公民館)の手前の道の奥のほうに小さく営業中の看板だけが見えていてずっと気になっていたところで、先日お客さんからもタイミングよくオススメされたので思い切って行ってみることにした。通りに面してないから普通ならば絶対に見つけられない場所にあるその食堂は緑に囲まれた一軒屋でまさに穴場!の店だった。メニューは迷ってしまうくらい豊富で僕はやっぱりのオムライス、相棒はチャンポンを頼んだ。期待通りの味(オムライスはちゃんと焼いた卵に赤いケチャップが一番)で大満足。子供の頃、島の食堂は何でも揃っているのが魅力でラーメンと寿司、親子丼と餃子とか普通は一緒に食べれない組み合わせが楽しく一見バラバラで何でもありに見えるが、いまどきの安っぽいフードコートなどとは全然違ってちゃんと食堂の味としてまとまっているから本当に大好きだった。何を頼んでも必ずタクアンが付いてくるし。大きく宣伝することもなく、だからといって目立たないことを売りにするわけでもなく、ずっと変わらずにそこにあり続けお客さんに喜ばれる店、いいなあ。今思い出したけど、同じ味のオムライスの食べれる店が吉祥寺にもあります。よしの屋という名で何十年も変わらない昔ながらの食堂でそこも永遠になくなってほしくない大切な店。

名月

今日から10月。毎日書こうと思っているのにこんな月の変わり目みたいな区切りでしか書けないのが情けない。関東地区で一日の最高気温18℃に驚いた。同じ日(今日も)店のエアコンについている温度計は34℃を示していた。エアコンが効いてやっと29℃だ。まだまだこんな感じの日が続くらしいが奄美にもいきなり冬が来るのだろうか。今はセーターなんてとんでもないんだけど。昼間の日差しが眩しすぎて目が疲れる。夜は真っ暗になるから昼と夜の差がちょっと激しすぎるのだ。ちょうどこの時間の太陽が山陰に隠れて、薄ぼんやりとした明るさになるとほっとする。旧暦の十五日、白くて大きな月が綺麗だったのでなんとかカメラに収めてみたが、僕のデジカメではこれが精一杯。
昨日の夜も3時半頃に目が覚めてしまい、テラスに出て空を眺めた。オリオン座の横に月が出ていて明るかった。
月明かりの景色というのはセピア色の写真や水墨画みたいで黒い空にグレーの入道雲がはっきり見えてまるで昼間の風景からそのまますっぽり色を抜き取ったみたいだった。波の音と虫の鳴声だけが聞こえ、月と自分の間の雲がゆっくり流れているのだけが時が動いてる証拠だった。
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秋晴れ

今日から世間は三連休。日差しは相変わらず強いが、雨が降る心配のないさわやかな秋晴れ。昨日までとは全く違う気持ちのいい天気でなぜかこんな空気感は土曜に多い気がする。
毎週土曜は納品も多く、どんどん店内は秋になっていく。
箱の中の新聞を新しく換えてあげようとグレに了解を得て覗いてみた。グレの産んだ赤ちゃんは四匹で三匹は黒で一匹だけ茶のシマシマだ。折り重なるようにお互いの体温を感じながら寝ていてムニャムニャ口を動かしていた。まだ目は開いていない。そーっと持ち上げて別の箱に移動させる。やわらかくあたたかい。新聞を取替え元に戻す。その間グレはそばでジーっとみていた。心配そうでもあるがちゃんと信頼してくれているみたいだ。もう口三角のカーッはやらない。そういえばグレもいつも僕らのそばに座るときに、必ず尻尾を僕らの足の上に乗せていたり、どこかが触れ合うようにする。なんだか手をつないでいるみたいで安心するのかも。

STAR ☆

昨日は台風の影響で異様に蒸し暑かった。困るのは太陽が照りつけたあとに雨がしかも横殴りに降ってきて窓の開け閉めに追われること。
結局一日クーラーの世話になる。普段から早起きだが、最近は4時過ぎに起きている。必ずテラスでグレが待っているからだ。今日は雨上がりの夜空でちょうど頭の真上にオリオン座があった。周りの星もたくさん見えていたからよほど空気が澄んでいるのだと思う。今の時間(6時)では明るくなってしまい見えるのは金星だけだが、その金星、4時半くらいに見たとき、本当にあのきらきら光るお星様の形そのままですごく大きくてとても綺麗だった。なるほど確かに明けの明星だ。もうひとつ気になる星があった。南の海に向かって一番低い位置、海のすぐそばに光る星がオレンジっぽく点滅していた。一瞬、飛行機なのかと思ったが全然動かず、ちらちらとゆっくり点滅している。金星が明るく輝くのは太陽が下から昇る直前だからだが、南の星の点滅は謎だ。調べてみよう。

雨ニモマケズ風ニモマケズ

昨日のお休みは雨や風が強くて一日家にこもる。今日は打って変わって夏に戻ったような日差しで午前中気持ちよく洗濯をしたのにいきなりスコールのような雨が降り、あわてて取り込む。そんな不安定な島の気候にぴったりなアウターが本日入荷しました。(なんて無理やりな)
軽くて丈夫な素材で形、着心地などセールスポイントはたくさんあるけれど僕が一番気に入ってるのは色で奄美の自然と同じ深い緑や大地の色や、落ち着いた冬の海の色できっと飽きずに長く着ていただけるはず。特に風が強い島の冬にはこれ一枚あればのお薦めアイテムです。
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OCEAN PARKA 26040円(税込み)/grown in the sun

グレ

前回の出産はどこか僕らが知らないところでいつの間にか産み、そして2匹のチビを連れて遊びにきた。何回か場所を移動しながらもいつも近くでちょろちょろしていてグレが一生懸命チビたちの面倒を見ているのを感心してみていた。そしていつの間にかチビたちの姿が見えなくなり、グレだけが遊びに来るようになったとき、もう子離れしたのか、それとも誰かが子猫だけどこかに連れて行ってしまったのかいろいろ考えたが僕には分からず、ただグレが時折いつもの子猫を呼ぶ時のやさしい鳴き方でいつもチビたちが遊んでいた車の下を探す姿を見たとき、とてもかわいそうで痛ましかった。産んでどれくらい一緒にいるのか分からないがそれがもしかしたら本来の野生の猫の宿命なのかもしれないと思った。おとといの夜中の3時頃、雨がザーっと降ったとき、グレがテラスの窓のところで鳴いていて起こされた。いつもと明らかに違う鳴き声で出産が近いことを今回は教えてくれたみたいだった。
どこで産んだらいいか迷っているみたいで家の中に入っても落ち着かずそわそわしており、僕はそのまま一緒に外に出てあらかじめ用意しておいたダンボールの中に新聞紙をちぎったり丸めたりしたものを入れたお産箱のところまで連れて行った。グレは素直にそこに入り、しばらくニャーニャー鳴いていた。不安だから一緒にいてと言われてるみたいでなんだかお産に立ち会う父親のような妙な気分で少しの間じっとそばに座っていた。
やがて静かになったので一度部屋に戻り、外が明るくなった頃に相棒が様子を見に行くと、「いたよ、小さな黒い耳が見えた」と喜んで戻ってきた。そのときはまだ何匹産んだのか、まだ出産は続くのかも分からなかったが、昼間、僕が食事のために家に戻ったときもちょうどグレは箱から出てきてさっとトイレだけ済ませて戻っていったり、夜もご飯だけ食べてすぐ子猫のとこに戻っていった。またちゃんと母親になれたみたいだ。
気がつくとグレはいつの間にか僕らとすっかり仲良くなっていて、いつもそばにいる。僕にとって初めてできた猫の友達。
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宿借り

雨が降り、空気が急に冷たくなった。
日中はまだ蒸し暑かったりするが、風が吹くと気持ちよく、朝晩はようやく秋の気配を感じるようになった。着るものが限られる夏からやっとおしゃれを楽しめる秋がやってきた。といっても奄美はあまり寒くならないので11月まではシャツ一枚で充分だったりするのだけど。
昨日、店の前で何かがカサッと動いたので近づいてみたらヤドカリでなんだか貝が割れてぼろぼろのよれよれだった。おしりのクルッとまいた部分が丸見えでちょっと恥ずかしい感じ。よく店の前でカニなども見かけるが、海の近くといっても直線でも200mくらいは離れているし、途中の道は草がぼうぼうなのによくこんなとこまで来たなと思う。このまま道路にいると車に轢かれそうなので海に連れて行くことにした。新しい宿に引っ越せるよう探してみたが適当なものは見つからず、仲間がいそうなところに置いてきた。そこには小さなヤドカリがたくさんいてびっくりしたのは1~2mmくらいの赤ちゃんのヤドカリ。よくこんな精巧なミニチュアみたいなものができるものだと感心した。ヤドカリの赤ちゃんはどうやって産まれてくるのだろう?やどは最初からついてるのだろうか?そして大きくなったら新しいやどを見つけて引っ越すのか、それともやはり最初からやどは無くてわざわざ小さなやどを見つけるのだとしたらそれも凄い。よく見ないと砂に混じっていて踏んでしまいそうなくらい小さいのだ。どれぐらいの時間をかけて大きくなるのかなどなんだか不思議はっけーんみたいな疑問がいっぱい沸いてきて興味津々。誰か教えて~~。(ちょうど昨日奄美パークでやる写真展のPRに来てくれた奄探の亮くんなら知ってそうだけど、聞くの忘れた)

火の玉のような

今日も晴れたり、曇ったり、雨が降ったり忙しい一日。
相棒が出張の間、家事も食事も全部一人でやらなければいけないので
店と家の往復がいつもの2倍になっている。どんどん汗をかく。
東京がもうすっかり秋だといわれてもピンとこない。
さっき、お客さんが「江ノ島でコンサート見てきた帰りです」と興奮したまま、寄ってくれて、まるでその辺に江ノ島があるような言い方だったのがおもしろかった。
確かに飛行機に乗って2時間+1時間でいけるんだからその辺かも。
月食の話。毎日、月や星を眺めているのでその日も特別に意識しなかったけれど、ぼんやり赤い月から始まってやがて黒が混ざったような本当に燃えているような色(TVでシャクドウショクといっていたのは赤銅色のことだったんだけど灼銅だと勘違いしていた)になり、形もいつもの円ではなく立体感のある球でまるで何か魂のかたまりが浮かんでるようで凄かった。そのあと左下から光が戻りリングができたときも生命の誕生のような神秘的なものをイメージした。いいものを見た。
やはり笠利は特等席。

九月の空

いよいよ夏休みも最後かと思うとちょっと寂しい気分。
空はずっと高いところに雲が浮かんでいて大地にはススキの穂が揺れていたり、島も少しは秋に近づいた感もあるが、でもまだまだ暑い。
とても長袖、長パンは着れそうにない。(売ってるけれど)

釘付け

「これ、大豆ですから」のCMが好き。
そういえば、田中麗奈のでてるドラマも映画も一度も観たことはないけれど、なぜかずっと気になる存在だった。豊川悦司もいい。今、このキャスティングでドラマを作ったらきっと面白いはず。

のんびりおだやかとは違うぞ

お盆明けで気が緩んでるのか、暑さでボケているのか、いやいや、これが島の人間の特徴なのだ。
最近、頼んだことがちゃんと約束通りに守ってもらえなくて時間を無駄にすることが重なった。以前なら怒りをそのまま言葉にしてクレームをつけるところだろうが、似たような経験を何回もするとなんだか呆れて、またか・・まぁそんなもんだろうとこちらもあっさり許してしまう。島のてげてげ(いい加減、テキトー)の悪循環だ。僕もそんな島の血を100%受け継いでいるのだがこんなときはやっぱり嫌になる。
お互い様で馴れ合うのはよくない。

PINK CLOUD + WHITE MOON

今日は旧盆でお墓参りのため三時で閉店いたします。
おとといの夕方、いつもは朝焼けの東の空が夕日に照らされて赤く染まっていた。中に太陽が隠れているようにも見え、隣にまだふくらみかけのボールのような白い月が浮かんでいるからちょっと不思議な風景。
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雨のあとは透き通るような青

最近、内地(本土)と気温が逆転してるみたいだが、こちらも昨日はずっと曇りで蒸し暑く、体がだるくて眠くて仕方なかった。夕方から雨がぽつぽつと落ちてきて、30分くらいザーザーと降った。
シャワーのような雨で植物を軒下から出してあげた。
農作物にとって夏の雨は黄金の雨というらしい。ごくごくと喉を潤す感じだ。で、自分も無性にビールを飲みたくなったが、買い置きはなくあきらめる。今日、明日は高校野球やサッカーをTVで観戦しながらビールを飲みたいからこれから買出し。
夜も雨が降ったみたいで、けさは空気の澄んだスカッとした青空。快晴だ。

七夕

昨日は旧暦の七夕。店の真上にあるテラスでゴザを敷いて横になる。
はじめは星がたくさんあって綺麗だなぁと当たり前に感じるだけだが、じっと見ていると星はどんどん多くなり10倍くらい膨らんで自分の背中が地球にぴったりと張り付いたまま一緒に宇宙に浮かんでる感覚になる。日常の暮らしが一瞬遠ざかり、今こうして生きていることの不思議さを思う。本当は生まれてから死ぬまでずっと一人ぼっちでそれは猫も人間もみんな同じだと思った。
と、書いている今はもう煌々と日が射し、眩しい光に包まれたいつものけだるい昼間で、なーんだみんな一緒に生きているから幸せなんじゃんと夜の寂しさが嘘のよう。

島内ぐるぐるバス

ずっと楽しみにしていた一週間が終わった。毎日暑くて毎日海に行ったが、店も開けていたのでそわそわ落ち着かない日々だった。やはり島では自分で車を運転できないとどこにも行けず、不便だ。(なかには自転車で島中どこへでもいける方もいらっしゃるが)やはり島内での交通の便はなんとかしなくてはいけない。
現在のバスの運賃や運行、利用状況をちゃんと調べたわけではないので問題点を指摘するつもりはないが、もっと気楽に利用できるようになったらいいと思う。たとえば、名瀬を中心に片道180円くらい(何処で降りても同じ、距離が短くても長くても均一)で北の端や南の端まで行けるようになったら往復しても360円だし、一人のときはもちろん、家族4人くらいで出かけてもマイカーではなくバスのほうがガソリン代も浮く。お酒を飲むことだってできる。駐車場の問題や渋滞、排気ガスも減るだろうし、何よりも街や村の活性化につながる。名瀬に人を集めるのも田舎に人を呼ぶのも同じ事だ。すべての観光客が免許を持っているわけではないし、地元の高校生やお年寄りだってもっと行動範囲が広がるはず。
電車がない代わりにかわいいマイクロバスをたくさん走らせて島中を活発にする。自分も車の運転は好きだが、ビールを飲みながらや居眠りしながら、本を読みながら海沿いや深い緑の山間をバスに揺られて走るのはきっと楽しいと思う。

夏の証

昼間は太陽と潮にさらされ、真っ青な海の中で手をつないで思いっきり笑いあう。夜はダーンと胸に直接当たって体中に響くような音と、信じられないくらい高く大きく広がるのに一瞬のうちに消えてしまう儚い光を並んで見つめる。親子で兄弟で家族で過ごした何十年分かの夏の記憶が幾重にも重なって蘇った。夏のど真ん中にいる。