12月に3回しか日記を書いていないのは生活のリズムが狂わされたせい。今まではたっぷりと睡眠をとっていたから、慣れない生活で頭がぼーっとして眠いというよりも思考が鈍くなって困る。年賀状もずっと気になっているくせに手をつけられず明日の休みにまとめて書くつもり。元旦に届けられずにごめんなさい。
※明日が今年最後の休みではなくて大晦日もお休みします。
年明けは元旦のみお休みで二日から通常通り営業していますので是非ドライブがてら遊びにいらしてください!(今日はがきを買いに赤木名の郵便局まで行った帰り、奄美パークの前の海は陽に照らされ真っ白に輝いていました。冬の海も清々しくて気持ちいいですよ。)
笑いの中に隠す
動物の世話に追われている間にクリスマスの三連休も今日で終わる。今朝は5時に起きて昨日録画した映画「手紙」を観た。原作を読んでいたので気になっていて11月にスカパーでやっていたのを見逃し、ビデオを借りるのも・・と思っていたのでタイミング良かった。原作のエピソードをどれだけうまく端折って映画としてまとめているのか興味があった。最初はやはり、どうしても小説よりも薄まってしまうんだなと思って観ていたが、最後は小説を読んだときに感じた終わりかたの不満が見事に解消されていて感心した。そして「あーなるほど、それで原作と違って音楽ではなくお笑いをやっている設定にしたんだな」と納得した。
あー忙しい忙しい
寝不足。犬のいる暮らし大変!甘噛みのせいで腕は傷だらけになるし、まだ散歩にはいけないのでテラスで遊ばせているが庭に降りると石ころを食べてしまい、それがウンチと一緒に出てきたり、夜中に吐いたのかソファーに5,6個転がっていたりする。やっぱり人間の赤ちゃんと同じで目が離せないのだ。家の中は完璧に電気コードや危険なものを口に入れないようにガードした。あまり一人ぼっちにさせないようにしているが、買い物などでどうしてもおいて出掛けるときもある。そんなときも気になってしまう(出張どうしよう)
昨日から下痢をしていて1時間おきくらいにシートを変えてやる。もうウンチの匂いやトイレットペーパー越しの生暖かな感触にも慣れてしまった。食事のせいか、気温の変化のせいかどちらにしろ、体調を悪くさせたのは自分たちのせいだ。申し訳ない思いで面倒を見るがちっとも嫌だとは思わない。腕を噛まれたときに気に入っていたTシャツの袖に穴が開いたのだけはちょっとショックだったけれど。
犬くささも愛しくなる理由
夜の10時半とか11時に電気を消してオヤスミと寝室に言っても全然泣かずに朝まで寝かしてくれるようになった。朝、起きたらまずおしっこやウンチのチェック。最初の頃は点々と2,3箇所におしっこのあとがあり、拭いて回るのが朝の日課になっていた。(ウンチだけはいつもきちんとトイレシートかその周りの新聞紙の上にあった)が、だんだんとお漏らしも少なくなり、今朝はパーフェクトにシートの上だけで済ませていた。一週間で覚えるなんてすごい!ともう親バカ(一週間で顔も変わった。顔がシュッとしてきてまつげも長く美人、本名トキワタカコ愛称オンと命名)になっている。おととい、図書館から借りてきた本は「老犬とどう暮らすか」という本で、一般的にラブは7,8歳で老犬と呼ばれ、寿命も12,3年だと書いてあり、そう思えば、成長が人間の何倍も早いわけで、その駆け足のような犬の一生を共に過ごすというのは人間にとってやはりいろんな意味で貴重な体験だと思う。
今日もいい天気
雨の日がいい天気なら、今日みたいなピカピカの晴れの日はめっちゃいい天気。特に冬は空気も澄み、陽だまりが暖かくて気持ちいい。
犬がきてまだ三日のくせに、犬のいる暮らしいいよ~と言いふらしたくて仕方ない。昨日は相棒が何度も起きてかまってあげてくれたおかげで僕はちゃんと寝ることができた。朝は洗濯ものを干す間に一緒にテラスで遊ぶ。猫たちは警戒して特にグレはグゥゥーと低く唸ったりカーッて威嚇したりした。犬は最初は少し怯えていたが、そのうち全然気にしないで近づいたりした。その度にチビたちはピューと逃げるのだがそのうち仲良く遊んでくれるのだろう。犬が一匹増えただけでなんだろう上手く言えないが、鍵を拾い、扉を一枚開いたような、何かが動き出すような気分でいる。我ながら単純だと思うが、最高の誕生日プレゼントだったかもしれない。
何も用がなくても「いい天気じゃやー」と電話してくれる友達に薦めたのが山崎まさよしの新しいアルバム「COVER ALL」のYO!のほう。カバー曲を聴いていていいなと思うのは原曲とちょっとフシを変えて歌うところで、気に入ったのはTrue Colorsの♪call me upと歌うところ。
オン
昨日はお休みで雨の中、犬を迎えに行った。一番人懐っこいからといとこが選んでおいてくれた子犬は首に紫の紐を巻いて待っていた。おそるおそる近づくと足元にじゃれてくる。後ろから母犬がそっと手を舐めてきて、よろしくお願いしますと挨拶をされた気分。養子縁組のような感じでなんだか厳粛な気持ちになる。抱きかかえたときにずしりと重みを感じた。相棒が抱っこして車の後ろに乗り、ゆっくりバックさせながらかおりちゃんに手を振る。子犬は泣かずにじっと大人しく窓の外を見ていた。産まれたところを離れ、親から離れ、知らない場所へ連れて行かれるんだと僕は勝手に犬の気持ちになってしんみりとした。車酔いしないように慎重に運転しながら「寂しくないからね、いつも一緒だからね」と声をかける。名前は温もりの温にしようと思ったが中国の首相と同じなので音楽の音にした。家についてからも大人しくずっと僕にくっついて寝ていた。おしっこもウンチもしたが最初は床で、匂いをつけてシートにするようにしてもまだ成功率30%くらいだ。夜は一人で寂しいのかずっとキャンキャン泣いていてそれでそばに行くと抱き癖がつくから駄目だというので我慢したがやっぱり辛かった。それで完全に寝不足。今夜は躾よりも愛情のほうを優先してずっとそばにいるつもり。
NOVEMBER RAIN
しとしと雨。新聞(集金)のおばちゃんがたくさんおしゃべりしていった。このところ夜中の二時に目が覚めてしまったり、無意識だったが少し精神的に不安定な感じで、ちょっと気持ちがささくれ気味だったので、おばちゃんとのおしゃべりは薬みたいに染みた。息子さんや娘さんの話、最後は犬や猫の話まで。
うちにももうすぐ犬がやってくる。いとこの所で産まれたラブラドールとドイツのワイマラナーという犬のミックスだそうだが、見た目は純血の黒いラブみたいだった。毎日うちで昼寝している猫たちと果たして仲良くなれるかどうか。ずっと犬と暮らすことを夢見てきたけれどいざとなると不安も多い。でもおばちゃんの話はとってもあったかく何度もうなずいて聞いた。おばちゃんが「今日みたいないい天気の日は、・・って雨なんだけどね」と言ったのも農家にとっては恵みの雨の意味なんだけど、僕も雨の日がいい天気っていう気持ちはよく分かる。昔から誕生日も雨の日が多かった。静かに、いろんなことに感謝したくなるのがいい。
世代を超えて
空一面真っ白の完璧な曇り空。ずっと携帯電話など無縁だった僕の友達が携帯を持つようになり、写メールや絵文字入りのメールを送ってくる。昨日はメールじゃなくて電話が来て、たまには声を出さないと調子悪いからと言っていた。幼稚園から高校までずっと一緒だったが
これは奄美を知らない人に話すとみんなびっくりするが、実は通った学校はどれもマンモス校で一クラス40人で8クラスもあったから僕がその友達と仲良くなったのも高校で同じサッカー部に入ってからだ。
高校を卒業して25年も経てばお互い見た目は多少?変化したが中身はそのまま変わらずにいる。その友達の甥っ子が奄美市の市議会議員になった。
最年少の25歳。彼が産まれた歳に僕らは島を離れ東京に行った。
1982年の事は今でも鮮明に思い出す事ができる。
僕らは外に向けての好奇心ばかり強くて島のことを考えるどころか自分の将来さえも全く考えていない子供だった。
島に帰ってきて感じたのはいろんなことをあきらめてしまった僕らの世代よりももっと若い人たちが真剣に島の事や暮らしを考えて頑張っているということだ。その若く元気な新しい政治家に僕らはきっとたくさんの希望を託すし、そしてずっと一緒に頑張らなくてはいけないと思う。僕の友達やその両親や周りの人たちが希望に満ちて明るく笑うように、それがそのまま島全体に広がっていくように。
隅々までもきちんと!
4時に目が覚め、すぐにパソコンのスイッチを入れてもここにたどりつくまでに一時間も掛かってしまう。画面が表示されるまでじっと我慢して待ち、ようやくカーソルが動いてキーを叩いても変換表示されるまでも超スロー。おまけに時々固まって画面が真っ白になる。とここまで書くのに30分。PCまでもが島人になってしまった。新しく買い換えれば済む話なんだけど。
それとは別にパソコン、携帯電話など便利な道具のおかげで島にいながらでもできることはたくさん増えた。が、それでもまだまだ環境が整備されてないため、ハンデを感じるときがある(例えばチケットを取るとき、特に飛行機)。それは島に限らずだろうが中央からの距離が遠いだけで後回しになるものは多い。まずは地域限定だの都市部からスタートして順に地方へというやり方はおかしい。ネット限定の特典サービスなどもたくさんあり、知らずに損をしていることも多いと思う。本来はもっと公平であるべきものだと思う。地上波デジタルだってそうだ。やるならいっぺんにやってもらいたい。
柿
午前中、洗濯物が乾くのに適当なくらいに晴れ間がでて、その後はどんよりと曇っていたが雨は降らず、やっと少し冬っぽい景色になった。
先週、東京に住むもう一人のばーちゃんから柿(何故か奈良の種なし柿)が届いていて、相棒が出張中なので(自分で剥くのが面倒で)そのままにしていたら一個だけ赤く柔らかくなってきたので、どうしようかと考えた挙句、ふと思いついていつも野菜をくれるおばちゃんにおすそ分けに行ったら、おばちゃんの畑の向かいの畑にももう一人知り合いのおばあちゃんがいたのでもう一回家に戻り、袋にいれて両方に持って行った。ついでにガソリンスタンドのお兄さんにも。はじめからそうすればよかったのにあまりにも気が利かない。で、スタンドのお兄さんは柿をそのままがぶっと齧り、それがあまりにも美味そうだったので自分も真似して食べてみた。あまりの美味さに驚いた。種無しだから残ったのは見事にヘタの部分だけで全く無駄が無い。夕暮れの縁側で一人で食べていたらばーちゃんを思い出しふと寂しくなってしまった。