出張から戻ってきました

約8ヶ月ぶりの出張でまた浦島太郎になったような体験をした。下の日記に書いた海沿いのマクドナルドはもう無くなっていて、その向かいにあった黒いラブのいたサーフショップも違う店に変わっていた。新しいお店のオープンの影でどんどんなじみの店が消えていく。辻堂のアフタヌーンティーが無くなったときもショックだったし、藤沢の和田通だってそうだ。生活の場の距離だけではなく時間もどんどん遠くに流れていく。出張は仕入れのための大事な仕事だが、僕にとってはもうひとつ、自分の現在の立ち位置の確認のような作業も含む。何にも無いところから刺激を求めに行くようなことでもあり、それは人と会うこと、話をすることが一番で、今回もいろんな方からお話を聞くことができた。そしてこちらから相手に自分のことを話すとき、話しながら自分が今、どんな状況にあり、どんな気持ちでいるのかに気付かされることが多い。うまく本音を引き出されているのかもしれないし、普段はあまり深く考えていないからかもしれない。自分が今何をすべきなのか、自分の何を正していかなきゃいけないのかを考えるきっかけを与えてもらった感じがする。毎回お酒を飲みすぎて最後は話がまとまらないまま終わってしまう感があったので今回は飲まずにいこうと決めていたのに、気がついたら水のようにガバガバ飲んで(飲まされて)いて、普段はほとんど飲まないのですぐに酔っ払ってしまう。最後に永井さんとお話したときも一言も聞き漏らさぬようしっかり耳を傾ける姿勢でいたのだけれど、あまりにも水分を多くとってしまったせいで途中からおしっこを我慢する姿勢に変わってしまい、最後はまたまた時間切れ。本当にいつもあっという間に終わってしまう。三日間かけて東京、神奈川の端から端へそして都会の真ん中も歩いたが、何にも無いところから何でもあるところへ来て気づいたのはもしここで暮らしていたら毎日が簡単に満たされてしまい自分がそこから新しく何かを産み出すという気持ちなど全く沸かないかもしれないということ。満たされないからこそ湧き出るエネルギーを大事にしたい。

出張でお休みします

19日(火)20日(水)21日(木)の三日間、出張のためお休みいたします。22日(金)は午後2時から営業いたします。
けさの新聞でケンタッキーが近々無くなることを知る。TVのCMを見て、食べたいと思っても島では食べることができないものがまた増えた。
ファーストフードがいいか悪いかは別にして、せっかく島にもあったものが無くなるのは残念。やはり島の人間の口には合わなかったのだろうか。二十歳くらいの頃、チキンフィレサンドとコーラのセットをランチ代わりによく食べていた。本当にいつでも食べられる定番だった。業績不振が理由ならばうちはとっくの昔になくなっている。
売れない(儲からない)のを覚悟でやることを理解できる人は少ない。
チェーン店だから基本的に中身は同じだと思うが、せっかく奄美店なのだからできれば立地や内装を他と変えてほしかった。僕が茅ヶ崎のマックが好きだったのはそこから海が見えたからだ。それだけでも十分魅力的。例えば、もしスタバやタリーズが奄美店を作ったら儲からないだろうけどその姿勢はめちゃめちゃかっこいい。出勤前の早朝や仕事帰りの夕方に海を見ながら酒ではなくコーヒーを楽しめるバーのようなものがあれば毎日がもっと楽しくなる。一人でふらっと立ち寄って流れている音楽を楽しんだり静かに本を読んだり、仲間や家族、恋人と待ち合わせをしたり。がやがやと人通りの多い街中でもオアシス的な役割を果たしているが海沿いにあればもっといい。

新着!

「あったかいね~、畑で日向ぼっこしたいくらいだね」と言ったおばちゃんに「うーん、陽が射していればね」と返し、「雨雲全然見えないからジーパン洗っちゃおうか?」と言った相棒に「いやぁ~どうだろう」と返事しながら、もう今日も絶対に雨が降るし、冷たい風が吹くだろうとわかっていた。今年の二月は最悪だ。ずっとブレーキがかかったままの感じでいる。そんな中で大きめの箱で納品があった。中身はTシャツで長袖と半袖が一緒に入ってきた。新しい商品を袋から出して検品して棚に並べるという作業はいつも楽しくて仕方が無い。洋服屋になりたての頃からずっと繰り返してきたのにいつだって変わらずにワクワクする。今回は展示会でサンプルを見ていなかったので色、サイズの確認のために1点ずつしか頼んでいない。商品を仕入れるのはそれが売れるからではなく、売りたいからで、自分も欲しいからだ。S+CのTシャツの魅力は洗い晒した独特のヨレ感に明るくてもケバさのないナチュラルな色で今年もマーブルチョコみたいに美味しそうな赤やグリーンのほかに落ち着いたモスグリーンも加わった。夏まで切らさずに置いておきたいと思うが次回の入荷はまだ未定。今回の分は早い者勝ちということで。

お知らせ

ショップ名をタイトルにしているくせに個人的な日記を、しかも不定期に書いていてあまり役に立たないブログですが、もう少しお客様とのつながりをもちたいと思いプロフィール欄にメールアドレスを載せました。商品の入荷のお知らせやお問い合わせなどもメールでやりとりできたらいいなと思っています。別に商品のことでなくても構いません、何でもお気軽にメールを送っていただければ嬉しいです。
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いい刺激をいただきました

名瀬に行くときは実家とおじさんのやっている床屋とスーパーに寄るくらいで、街なかや飲み屋街に行くことは滅多にない。島で生活するのに必要なもの、最低限の買い物や用事でしか出かけないということだ。もっと行動範囲を広げたいと思うのだが犬が来てからはますます近場が多くなった。こないだ、お客様に商品をお届けするために以前住んでいた家の近くまで行った。車で通ることはあっても歩くことは無かったので少しずつ変わっていることには気づいてなかった。リニューアルされたその店の中に入ったのも引っ越してから初めてで、お客様にはこちらまで来ていただいているくせに自分はすっかりご無沙汰してしまっていることに今頃気づく。自分たちの思いをきちんと形にされ、本当に島にはこんないいものがあるよと自慢したくなるようなお店で嬉しくなった。多分、僕が知らないだけで他にもそんなお店はきっとたくさんあるんだと思う。島に遊びに来る人のためだけではなく、そこに暮らす人たちにとっても本当に魅力的なお店がどんどん増えたらいいと思う。僕らもそうなれるようにまだまだ努力しないといけないし、反省も多いが負けずに頑張ろうと気持ちが前向きになる。

進化する道具

やっと晴れた。今の時期、お店は春物で華やかにいたい。
少しずつだけれど入荷もあり、商品を入れ替えたのでだいぶすっきりとしている。そのなかでさすがに雪は降らないにしても雨風が激しく寒気に閉じ込められたような日々が続いたのはきつかった。気持ちも篭る。東京で暮らす息子がアルバイトをして自力でパソコンや携帯を買い、LIVEメッセやスカイプが使えるようになったというのでこちらもヘッドセットを買い、ソフトをインストールしたりアップグレードしたりした。僕のPCはもともとMEでもう8年目になるから中身だけ新しくなってもいろいろと不便(動作が遅くなったり)が起きる。結局元に戻したりしたのだが、音声通話やチャットはできるようになった。僕自身パソコンはあまり得意ではなかったけれどギリギリ何とか使えていて、今の時代、こんな田舎に住んでいても(田舎だからこそ)無いと本当に困る道具になっている。果たして進化についていけるかどうか。

生き物

三寒四温。先日の日曜などは壊れたのかと思うくらい暑かったのにまた寒さが戻ってきた。まだ家の周りをうろちょろしている三匹の子猫のうちの一匹、ほっしゃんはオンとすっかり仲良くなっていて、お互い体を舐めあったり体を寄せ合って日向ぼっこをしている。昨日はあまりにも寒くてオンは家の中で寝ていて、ほっしゃんは寂しいのかずっと僕らのあとをついてまわり、かわいそうなのでオンの代わりに僕らが店の横でひざの上に乗せて一緒にいてあげた。もういっそのことほっしゃんも家にいれてしまおうかとも思ったがやはり親や他の兄弟と一緒にノラはノラのまま外で自由にさせておくほうがいいだろうとせめて寒さをしのげるように簡単なダンボールの小屋だけ用意した。夜、閉店後に店をでるとほっしゃんが駐車場のほうで何かをつかんだり追っかけたりしていて、近づいてよくみると本当に小さなねずみの赤ちゃんだった。どこも傷ついてなく、遊んでいるだけだったが野生で生きるということはそれを食べなくてはいけないということで、ほっしゃんもねずみもかわいそうになってしまい、ちょっと複雑な気持ちになった。
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ボケるには早過ぎ

真冬のはずなのに春のような穏やかな気候のせいか、日中でも眠い。
最近、物忘れがひどいようで「ねぇ、あれ知らない?」と聞くと「まただ。知らないよ~自分で考えなさい」と返ってくる。昔のことはようく憶えているくせに最近のことは簡単に忘れるみたいだ。映画の「博士の愛した数式」みたいに毎朝、自己紹介しなければいけなくなったりして。僕はお店を始めた頃からお客様のお名前をフルネームで覚えるのが得意で、相棒は何を買っていただいたか(靴のサイズとか色、形も)をちゃんと記憶していたから二人でやっと一人前の仕事をする。ところが、店を移転してからあまり日々の変化がないせいか、例えば朝、猫にご飯をあげたっけ?とかオンがウンチしたのはいつだっけとかもう昨日と今日が変わりなく同じで何でもごっちゃになってしまうのだ。昨日いらしたお客様も僕はちゃんと顔は分かるのにそれ以上は何も浮かんでこなくてお帰りになったあとで気になってしまい、相棒に「多分名瀬のときにいらしたお客様なんだけど・・何を買っていただいたのか思い出せなくて」と話した。今日はまた別のお客様にやはり名瀬の頃にお買い物していただいたと聞いてそれもすっかり思い出せないのが恥ずかしかった。島にいらした際にわざわざここへ寄っていただいたことがとても嬉しかったし、移転したことは知っていたけれど場所はネットで調べましたとおっしゃって、それもまたこのへっぽこな日記が少しは仕事をしたのかと勝手に喜ぶ。実は看板も毎日人目につく道路脇まで持っていくのをためらっていたりして、もしかしたらこれを見て気になったお客様がいらっしゃるかもしれないんだぞと自分に言い聞かせながら出している。本当にへそ曲がりだ。

LOVEラドール

窓を開けた瞬間、ふわっと生暖かな風が吹いてハワイみたいだと思った。まだ寒い日はこれから何度も来ると思うけれどすっかり春のような気分。昨日の休みはスケジュールがいっぱいで大変だと相棒は言っていたが全然、充実した一日だった。まず午前中、赤木名の歯医者さんに相棒を連れて行く。歯が痛くてもなかなか行こうとしないのでさっさと電話して予約を入れたのだ。治療してもらっている間、オンと一緒に公民館の図書館に本を返しに行った。その途中道路の向かい側のお店の中から若い女の子の熱い視線を感じた。満面の笑みを浮かべて店の外に出てきたので知っている人(お客さんとか)かな?と思ったら「もしかしてラブちゃんですかぁ~かわいい~」 と僕ではなくオンに抱きついた。ラブが大好きで飼いたかったけれど、一緒に住んでいるおばあちゃんに飛びついたりしたらいけないからミニチュアダックスとパグを飼ってることやオンと同じ女の子で、避妊手術をしないでなるべく自然に生かしてあげてることなどもう生き生きと嬉しそうに話してくれたのがとても可愛かった。当然、僕が一人で散歩していたら絶対にありえないことだ。夕方はビッグⅡで買い物(トイレシーツや犬用シャンプーなどほとんどオンのもの!)や名瀬まで散髪に行く用事の合間に夢紅に寄る。お二人にも本当に孫のようにかわいがってもらい、オンはとても嬉しそうだった。本当にモテまくってうらやましい限りだ。

あけましておめでとうございます

つい、こないだ夏のような日差しだと思っていたのに、寒波に包まれて南の島でも凍えるような寒さを感じる。実家に向かって車を運転しながら、正月だって365分の一日でいつもと変わらないはずだけれど厚い雲のすきまから海や岬に射す太陽の光をみて厳かで特別な空気、気配を感じた。正月に働いている人もたくさんいると思うが、ゆっくり休んで家族でのんびりした時間を過ごすことで穏やかな幸せを感じ、また今年も気持ちを新たに夢や希望を追いかけて頑張ろうという気になる。また島の外の人たちとのつながりのありがたさもあらためて感じ、大切にしていかなければと思う。
みなさんが幸せな一年を過ごせますように。
2008年のAIRYも宜しくお願いいたします。