昨日久しぶりに更新したのに、あまりにリアルすぎて悲しすぎると相棒からNGが出てしまい非公開に。
今年はどんなことでもいいからなるべくマメに書いてねと言ってたくせに。
確かにあまり心配をかけてはいけない。僕らは元気です。
季節が冬から春に変わるように、心も少しずつ緩んで明るくやわらかな気持ちになれたらいいなと思う。
去る14日に愛犬オンが永眠しました。 3年3ヶ月の短い命でした。
さよなら
寝ても覚めてもオンのことばかり。
写真のフォルダを片っ端から開いてオンを探す。生まれて約一ヶ月の頃にいとこの家からもらってきてからの3年間の記録がそこにある。小さなハーネスをつけたオン。猫たちと並んで寝ているオン。海で思いっきり走るオン。僕らと並んで上手にお座りしているオン。家のいたるところ、僕らの生活のあちこちにオンがいた。
異変に気付いたのは去年の暮だった。ご飯を食べなかったり、体の半分だけテラスに出してじっと動かなかったり、お腹が少し膨れていたり。
知り合いに「それは赤ん坊がやってきて、きっと焼きもちを焼いていじけてるんだよ」と言われ、なるほどタイミング的にそうかもしれないと、それから意識してさびしくないようにいつもより構うようにした。それでも泣いて訴えてくる赤ん坊には敵わず、ついついほったらかしになる。お腹のふくらみは気になっていたが、元に戻ってへこんだりもするし、食欲もあるし、散歩も毎日行き、運動もするので、たまに元気がなくなるのはきっと精神的なものだと思っていた。
年が明け、相棒が予定していた手術のための入院となり、僕も付き添いで半日家を空けたりしなければならなくなり、一人ぼっちで留守番をさせることが多くなった。夜、家にオンを一人残して病院に行き、朝、祈るような思いで家の裏からテラスの窓を開けるとオンが尻尾を振って元気にやってくる。「ごめんね、さびしかっただろう?」と抱きしめるといつものように耳やあごをなめてくれる。嬉しくて急いで長くつに履き替えいつもの海へと向かった。
思いっきり元気に走りまわる姿をケータイのカメラで写真や動画を撮り相棒に送る。それで二人とも安心してた。相棒が入院して3日目の夜には、もう付き添いは大丈夫だからと言われ、夜のうちに自宅に戻る。
「今日はどこにも行かないからな」とオンの頭を撫で、ベッドから布団をおろしてホットカーペットの横に敷きオンと並んでで寝ることにした。ホットカーペットの上のほうがあったかいはずなのにオンは布団の上にずりずりと上がってきて僕にくっつく。布団の中から手を伸ばして撫でてやるとふさふさの毛があったかくて気持ち良かった。
翌朝、目を覚ますとオンはすでに起きていて頭だけあげてこちらをじっと見ている。
僕が体を起こすとオンも起き上がり尻尾を振って鼻をならした。散歩の催促、いつものオンだ。
急いで支度して海にいく。オンは元気に走りまわる。柔らかいウンチをしたのが気になるが、色は心配ない、普通の便の色だ。家に帰り、足を洗うためのお湯を準備している間にもオンは庭で2回下痢をした。家にいれ、いつものように朝ご飯をやるとちゃんと食べた。大丈夫、食欲もある。
僕は自分の分の朝食を用意して、いつものように少しだけオンのためにパンの端っこを残した。そして窓をあけ、オンと一緒にテラスにでる。オンは元気に飛び出し、くるっとまわってお座りして僕の手からちぎったパンを食べた。本当にいつもと変わらない朝だ。
それから僕はシャワーを浴びる前にメールをチエックしようとパソコンを開いた。オンはホットカーペットの上に戻り、自分専用のミッキーマウスの毛布の上に座っている。
そのとき、座ってる足が少し震えているのが気になった。
10分くらいしてオンがまた外に出て、じっとしている。
尻尾がだらりと折れ下がっている。調子が悪くなる前兆だ。
心配しながら見ているとオンがゆっくり庭のほうに下りたので、あわてて後を追うとよだれをツーッと垂らしていた。「オン!」と声をかけたら、振り向き、うつろな目で僕を見た。嫌な予感がした。すぐにせき込むような勢いで2度吐いた。出てきたのはさっきあげたばかりのパンだった。
よく吐いたものをまたすぐ食べようとするので、急いで片づけたが、今回はじっとしたまま動かなかった。
ますます心配になり、開いたままのパソコンで動物病院の電話を番号を調べ、様子を伝え、すぐに連れていくので診てくださいとお願いした。オンは立っているのが精いっぱいで動こうとしなかったので抱きかかえて車に乗せる。車の中でも横になったまま頭だけぼうっとあげている。運転しながら片手を後ろに回し、ずっとオンの頭や腹をなでてやる。「大丈夫お医者さんに診てもらうから、きっと良くなるよ」と、自分に言い聞かせるように呟きながら。
病院に着くとすぐに受付をすませ、オンを抱きかかえて車から下ろそうとしたがオンは体を固くして抵抗した。なんとか抱き上げて診察台の上に乗せた。先生の問診に懸命に答えるが先生は頭をひねるばかり。検査のために血液とレントゲンをとってもらい、結果がでるまで3,4時間かかるので、結果がでたら電話しますが、それまでお預かりしましょうかと言われた。
僕はその間、近くの別の病院にいる相棒のところで待とうと、「それじゃ、お願いします」といったん言ってみたが、オンを抱きかかえ案内された場所はとても小さく冷たそうな檻のなかだったので、あまりにかわいそうになり、「やっぱり、そばにいます」と、もう一度オンを抱いて車に戻った。
連れてきた時よりももっと元気が無くなったオンを後方の座席に乗せたまま、相棒の病院に向かう。
地下の駐車場に停めたがオンをそのまま置いて車の外に出る気になれず、裏の駐車場へ回る。
病室の窓が見える場所に車を停め、携帯で電話をかけた。
「オン、やっぱり、駄目だ。さっき動物病院の先生に診てもらって、検査の結果を待っているよ。
時間かかるからその間どうしようかと思って・・・」と話したところでオンの荒い呼吸が聞こえた。あわてて電話を切り、病院に車を走らせる。その間もオンはぜーぜーと苦しそうにしている。
駐車場に飛び込み、ドアを押しあけ先生を呼ぶ。先生が開いたままの車のドアに駆け寄りオンの様子をみた。急いで心臓のマッサージをしたが、もうすでに遅かった。
オンは目と口を少し開けた状態でピクリとも動かなかった。
「・・・オンは死んでいるのですか?」
「お気の毒ですが、瞳孔も開いてますし、もう・・・」
オンに覆いかぶさるように抱きながら声を押し殺して泣いた。
落ち着かなくてはならない。入院中の相棒にはまだ伝えられない。
とっさに夢元さんの顔が浮かんだ。電話をかけ、目の前の信じがたい事実を伝える。
「今から帰ります、助けてください」
情けないが涙声でそういうのが精いっぱいだった。
放心状態で車を走らせ、30分後夢紅の前に車を停めた。そのまま降りることができない僕に気付いたみんながそばに集まり、オンと僕を撫でてくれた。
それから家まで帰り、オンをそうっと抱きあげて車から降ろし、いつもの居場所に寝かせてあげた。
ぐにゃぐにゃだった。
横になったオンはぴくりともしない。
まだあったかかった。昨日の夜、オンがそうしたように今度は僕がオンの背中を抱いてくっついて寝た。オンの顔を覗き込みながらこぼれた涙がオンの目にあたり頬を伝った。さっきまでそこで動いていたのにと、家のあちこちに目をやる。
どこにだってオンの動く姿が目に浮かぶ。でも現実に目の前で横たわるオンは静止画のように動かない。悲しさと寂しさがいっぺんにやってくる。暗くなる前に埋めなくてはと、もう一度車を走らせ夢元さんを迎えに行った。一緒に軽トラックに乗りスコップ2本持って海の見える場所に行った。
二人で穴を掘り、硬くなったオンをゆっくり寝かせ上から土をかぶせた。
まだ一週間しかたっていないのにもうずっと前の出来事のようにも思う。
あれから相棒と二人何度も泣きながらオンの話をした。
お互いを責めたり、慰めあったり。
死因はお腹にたまっていたのが水ではなくて血液だったので、おそらくどこか太い血管が破裂したのだろうということだった。事故にあったわけではないので、直接の原因は不明だ。
しかしオンをこんなに早く死なせてしまったことは飼い主である僕の責任だ。
オンを飼うことを決めた時に、反対する親やまだ迷っていた相棒に
「犬一匹、面倒見れなくてどうする」と、僕は押し切った。
いとこの家から車で連れて帰るときの子犬だったオンの表情が忘れられない。
「さびしくないからね、ずっと一緒にいるからね」
と、そのとき僕は声をかけたんだ。
温もりの温、音楽の音、スイッチオンのオン
散歩のときに僕ら以外誰もいない海で大声でオーンと呼ぶのが好きだった。
本当に子供の頃のような純粋な気持ちになれた。
オン、駄目な飼い主で本当にごめんなさい。 そばにいてくれてありがとう。
ずっと忘れないよ。
2011年も宜しくお願いいたします
本日から通常営業(11時~18時30分)となります。
1月は祝日の10日(月)は営業し、11日、15日、20日、25日、30日が定休日です。
この時季、島はやっぱり雨が多いです。
すかっと晴れた気持ちのいい青空に会いたいなぁ。
年末年始の営業のご案内
30日、31日、元旦はお休みいたします。
2日~4日は通常通り11時OPENですが、閉店時間が1時間早く17時半までとなります。
今年の営業日は明後日の29日が最後なので今日を入れてあと三日となりました。
本当に一年はあっという間ですね。
今年一年ご来店いただいたすべてのお客様に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にどうもありがとうございました。
また来年も宜しくお願いいたします。
師走(こき使われる日々)
空いた時間を見つけてパソコンを開いてさっと日記を書けばいいのに、メールや他の人のBLOGやニュースなどを読んでるうちにどんどん時間が過ぎていく。だから「また、パソコンばっかりやって!」と怒られるのだ。
休みの日は好きなことをのんびりとやりたいと思うけれど、実際はやらなくちゃいけないことをメモに書きだし、順番をつけてひとつずつこなしていく。せめていつもと違う朝食をと、フレンチトーストとスパムを焼いた。最初はパンにスパムを挟んで食べるつもりだったけれどフレンチトーストにはメープルかけたいし、スパムはケチャマヨ(ケチャップ&マヨネーズ)つけてご飯と一緒に食べるのがやっぱり美味しいと結局パンとご飯と両方食べた。天気が良く、あったかいので窓を全開にして掃除をして風呂を沸かし、赤ん坊を入れて、それから自分も入る。今、洗濯機を回してる間に日記を書いている。そうこうしてるうちにもうお昼だ。テラスでビールなんぞ飲んでぼけーっとしたいけれど、午後も出かけないといけないので我慢我慢。あー忙しい忙しい。
石川五右衛門
100%母乳は大変。夜中に何度も起こされるし、ずっと同じ姿勢でいるから腰だけでなく腹筋というか胃のあたりまで痛くなってくるらしい。僕にもおっぱいがあればいいのにと本気で思う。どんなに泣いていてもおっぱいだけは応えてあげられないのだ。なるべくそのほかのことは負担のかからないよういろいろ手伝うようにしているが、それでもやはり母親の負担は大きい。
赤ん坊中心の生活になり、なかなかゆっくり本や映画の世界に浸ることができなくなっているが久々に昨日はテレビでやっていた映画『GOEMON』に釘付けになった。初めは全然期待していなかったのに、見始めてからすぐに引き込まれて赤ん坊を抱いたままどんどん見入ってしまう。あまりにじっと見つめていたので目が真っ赤に充血してしまった。戦国時代の話でありながら未来を見ているような不思議な感覚。映像と音すごく新鮮だった。凄い。
(窯ゆでの刑、最後までわが子を頭上に上げていた説を僕は信じます)
※写真は本文とは全く関係ありません 美味しそうでしょう?あー食べたい!
12月の定休日と年末年始の営業のお知らせ
早いもので11月も明日で終り。
もう師走なんですね。本当にあっという間です。
明日30日は5の倍数で定休日です。
12月は5日(日)と25日(土)は営業いたします。
10(金)15(水)20(月)30(木)と31(金)がお休みです。
30日から元旦までお休みいたしますので、
年明けは通常通り2日の11時から営業となります。
営業時間 11時~18時30分
宜しくお願いします。
BGMはちょっとだけクリスマス気分
マドレーヌにロールケーキ、バウムクーヘンなどなど冷凍できるものもあったりして、いま家のおやつが充実している。寒くなるとあったかい飲み物+甘いもののおやつタイムが楽しみになってくる。
いつも一人なので、その時間は店を閉めて家に戻るのだが、ちょうどそのタイミングでお客様がいらっしゃることが多い。どうせなら店の中やすぐ横のスペースでお客様と一緒にお茶ができたらいいのになぁといつも思う。ゆっくりお茶を飲むスペース作りたいな。
感謝
本当にあれからまだ一週間しか経っていないというのが信じられない。
一晩中、相棒の腰をさすり、骨盤を押し、体を支えて一緒に病院内をゆっくり歩いて子宮の入り口を開かせるため運動したりして(と、書くと僕もものすごい頑張ったみたいだけど、実際は看護師さんや相棒に指示されるまま、眠いのをこらえておたおた動いていただけ)
夜が明け、朝になってもなかなかお産は進まず、本当にちゃんと出てくるのか不安で仕方なかったが、相棒も何度もいきんで、いきみ過ぎて、もう力がでないよと泣きそうになってる、いや実際泣いてたとき、先生が「じゃあこれが最後のひと踏ん張りだから。少し僕たちがお手伝いをします。機械を使って赤ちゃんの頭を吸引をして引っ張りだします。その時、助産婦さんがお腹を押すので、それに合わせてもう一回だけ最後の力を振り絞っていきんでください!」と静かに気合の入った声でおっしゃった。いつの間にか僕らの周りにスタッフの方たちが増えていて、みなさんが「頑張って!もう少し!」と声をかけてくれる。その中にはずっと前から知っている看護師さんもいて、もう声も出ないくらい緊張して余裕のなかった僕もその輪の暖かさだけはしっかり覚えている。
病院に入って約12時間後の朝8時35分にようやく赤ん坊が誕生した。
先生がしっかりと両の手で支えて引っ張り出した赤ん坊の姿、あのぬるっと濡れた頭が足の間に見えた時の感動は忘れない。生命の誕生ってすごい。これが毎日のように(あるときは同じ日に何度も重なることも!)ここで起きているのだから、その大変さといったら・・・。
僕らにとってもその瞬間は長い人生の中のほんのひとこまに過ぎないが、本当に特別な大切なひとこまでした。小田切先生とスタッフのみなさまありがとうございました!
そして応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
赤ん坊は男の子で名を栗ノ介といいます。
どうぞよろしくお願いします。
臨時休業のお知らせ
本日14日は誠に勝手ながらお休みいたします。
明日15日は定休日となっておりますので
営業は16日土曜 11時からとなります。
ご迷惑をおかけしますが宜しくお願いいたします。