子供の日。生憎の雨だが近所のこいのぼりは元気に風に吹かれ泳いでいる。一年お会いしてないお客様がいて、ふとお元気なのか気になってLINEする。すぐに返事が来て遊びにいらしてくれた。僕よりも少し年上だが変わらずお若い。お土産でいただいたスィーツとお茶を飲みながらお話。ずっと前に買ってもらったシャツを大事に着てくれている。僕が島でお店をやりたかった一番の理由は僕が好きな服、これいいですよ!っておすすめしたかったから。単純にそれだけだ。売れるかどうかもちろん不安はあったけれど、それよりもこの服を紹介できるのは僕らだけ。島で暮らす人たちにも喜んでもらいたいと始めたのだ。話していて思ったのは今の僕にはその情熱はないってこと。僕とお客さんの間に服や靴やバックとにかくほしくなるもの買いたくなるものがないとお店は成り立たない。もしもお店が続くとしたら自分がこれだと思える何かにもう一度出会う奇跡が起きるかどうかだ。