beautiful sunday 天気は良いが暑くない。湿度もなくさらっとしていて早朝の犬の散歩は寒いくらいだった。毎日こんな日だといいんだけどな。
休みの日にだらだらとyoutubeやゲームばかりしているチビに「ねぇ、ウサギとカメのお話知ってる?」と相棒が聞いた。「知らない」と中三のチビが答える。意外だった。何度も読んだりお話したりしたはずだった。「どんな話?お母さん教えて」「はい、じゃあお父さん話して!」と相棒は僕にふってきた。しょうがない、では簡単にね。
ある日のこと、足が速くてずる賢いウサギがカメに言った。あの山の頂上まで誰が先に着くか競争しない?で、負けたほうは勝ったほうの言うことを聞く。よーいドン!で勢いよくウサギが飛び出す。あっという間に半分の距離に到達する。カメはまだまだ半分の半分の半分くらいだ。こりゃ余裕だなと大きな木陰の下で昼寝を始めるウサギ。一時間くらいしてようやくカメがウサギのそばまでやってきた。「おーいウサギくん、起きないと僕が先にいっちゃうよー」ウサギは片目を開けて答える。「あーいいよいいよ。先に行ってて、楽勝で追いつくからさ」と言ってまた眠ってしまう。一時間後に目を覚ましたウサギは慌てて頂上へ走る。頂上が見えたときはカメがゴールする直前だった。あせったウサギは落ちていたヤシの実をカメめがけて放り投げた。見事に命中。カメはそのまま転げ落ちてしまった。ウサギは転がるカメをしり目にゴールする。坂の途中でひっくり返ったままのカメにウサギは言った。「のろまなカメだなぁ、やっぱりオレにはかなわないな。約束通りお願いを聞いてもらおうか、おいしいアイスを買ってきて」家に戻ったカメはお母さんに相談。「それならこれを持っていきなさい」とハーゲンダッツの6個パックを持たせてくれた。途中で溶けてしまわないように保冷材もたくさん詰めて。ウサギは「おー本当に持ってきてくれたのか」と喜んで全部ひとりで食べようとした。「ウサギくん、それはだめだよ!一人で食べたらおなか壊しちゃう、みんなで分けよう」カメさんが言うと周りにいたサルや犬やクマやキツネも大喜び。みんなで仲良く食べたとさ。めでたしめでたし。さぁ、このお話の教訓は?チビ「急がば回れってことでしょ?」全然ちがーう。