夏の証

昼間は太陽と潮にさらされ、真っ青な海の中で手をつないで思いっきり笑いあう。夜はダーンと胸に直接当たって体中に響くような音と、信じられないくらい高く大きく広がるのに一瞬のうちに消えてしまう儚い光を並んで見つめる。親子で兄弟で家族で過ごした何十年分かの夏の記憶が幾重にも重なって蘇った。夏のど真ん中にいる。