犬の夢を見た。
朝、テラスに傷だらけで寝ていた。
生きてたんだ!って窓を開け、抱きしめる。
よく見ると足におおきなケガをしてるみたいでうまく起き上がれない。
とにかく大声で相棒を呼ぼうとした。声の代わりに体がびくんと動いた。
それで目が覚めた。
犬は一匹だけじゃなく三匹いた。
後ろと横にいたのは、すくっと立った元気な姿だった。
元気かそうじゃないかの違いはあってもどれもおんなじ犬だ。
尻尾の長い黒い犬。
オンが死んでから散歩に行かなくなった。
オンが元気な時も散歩に行くのが億劫な時があって、
いつまで続くのだろう、犬が死ぬまでだから10年は続くんだ。大変だなと思った。
昨日、晴れたからいつものコースで散歩に行った。
一人で行くのも違和感を感じなくなっていた。
いないのはもう当たり前だ。
でも、誰もいない海で動画をとろうとしてどこをとっていいのか解らなくなった。
誰もいない海。
いつもは嬉しいのに。走り回る犬がいない。
帰り道は海と反対の畑のほうを通った。
もう犬のことなど忘れてる。
はずだったのに今朝の夢だ。
オンに起こされた。
今日の散歩は昨日と同じじゃなかった。
どこを歩いていてもオンが一緒にいる気がした。