春を待つ気持ち

次第に日が伸びてきた。夕方6時でもまだ明るい。
もうすぐ二月、昔から一番先に春が来るのはショップだった。
実際まだまだ寒いのだが、お店に春物が並ぶと新しい服を着なくては浮いてしまう。店で着替えるなんて面倒なことは誰もしない。たとえ外は雪でも家を出るときから薄い生地のスーツやジャケットの上に春色のコートだ。駅や街中でもピカピカに浮いてるのがデパートのマヌカン(もう古くて使わない言葉だなぁ)達だった。秋の立ち上がりも同じでまだまだクソ暑い八月に秋物を着る。みんなが競って自社の新商品を身にまとい、お客様にアピールする。変な格好で出勤するとたちまち店長に怒鳴られる。服が大好きだったから全然苦じゃなかったし、それどころかすごく楽しかった。今はどうなんだろう?流れは大きく変わってはいないだろうが、僕らの場合は新商品が入ってきてもお店がガラリと変わることはないから、未だに冬服のままだ。(と、言っても一年中あまり変わらない格好だが・・)お店も僕らもゆっくり少しずつ春に変わっていく。来月の出張は春を通り越して夏服の展示会。またショップをまわって都会の春を感じるのも楽しみ。