ベッドに横になると、いつでもあっという間に眠れる。眠れない夜なんてずっとない。朝は大体、犬に散歩をせがまれて起こされるが、もうほとんどその時点で目は覚めている。ただ、もう少しまどろんでいたいと思うので、ちょっと犬のペロペロ攻撃を我慢して寝たふりをする。起きるのがつらいというより、散歩に行くのがちょっと億劫なだけで、睡眠が足らないということはない。それでも夜になるといつもすぐに寝てしまうので、相棒に「寝てしまったら一日が早く終わってしまってつまらないでしょ!」と叱られるが、僕は寝てる時間も楽しみなのだ。それは毎日夢をみているから。会いたい人にも夢で逢える。そして夢の続きも見れる。ちなみに昨日はエリッククラプトンが実家に遊びに来ていて、一緒にギターを弾いてたら、隣の部屋にジェフベックもいた。ふすまを開けて二人が「まさかこんなとこで会うなんてびっくりしたよ!わっはっは」なんて握手をしてる所に、そうだ!と昔買ったアルバムとギターを引っ張り出してサインをねだったら、「悪いけどそれはできないよ」とジェフに断られる。なんだよ、クラプトンはしてくれたのに・・・とそんな夢。ばかばかしい内容(思い出すとクラプトンはいつの間にかハリソンフォードにすり替わっていた)。でも、そこに出てきた実家というのは幼稚園から高校まで暮らしていた家で、その小さな3畳の部屋で僕は毎日音楽を聴き、ギターを弾いていた。20年くらい前に新しく建て直されたので、もう想い出の中にしかないが、夢でサインをねだったアルバムとギターは今でもちゃんと手元にある。いつでも聴けるし、弾くこともできる。
ただ、あんなに夢中になることはもうないなぁ。