朝の5時でもまだ暗い。犬に無理やり起こされてテラスにでるとまだ空いっぱいに星が瞬いていた。すっと白い線を描くように流れる星もあった。そのたびに一人で歓声をあげ手をたたく(そっとね)
と、これが14日の朝のことで昨日は本当に静かな一日。明けた今日はやはりまだ暗いうちに起こされる。朝焼けがきれいだからこのまま散歩に行こうと表に出たら、初めて見る空の風景に出合った。
太陽の昇るところから青い道が延びていて、ずっと月まで続いている。時間が経つにつれ青い道はさらに延びて頭の真上を通り、反対側の山の上までつながった。虹ではなく雲を真っ二つに分けた光のみちだ。誰も見ていない。目撃者は僕と犬だけ?ときどき通る車は気づいていたのだろうか。