女の子男の子

最近よく、犬の散歩の帰り道に小学生の通学風景に出会う。
ひとりでてくてく歩いて「おはよーございます!」と元気に挨拶する女の子や、おじいちゃんに送られて、少しごねてしゃがみこんだりしながらゆっくり進む新一年生の男の子、みんな赤い帽子をかぶって真新しい制服を着ている。大きなランドセルも重そうで、坂を登るのも大変そうだから、いつも「がんばれ、がんばれ」って心のなかでエールを送っている。今朝、いつものように海から続くサトウキビ畑の道を抜けて通りにでたら、反対側の歩道をてくてく男の子と女の子が手をつないで歩いていた。2年生くらいか。「ねぇユリって好き?」「タンポポは?」と女の子が男の子に話しかけている。男の子も花の話なんて照れ臭そうにしながらも「うん、すきぃ~」なんて答えてる。これなら、学校行くのも楽しくていいよねと思っていたら、坂の上で車が一台近づいてきて、運転席のおばさんが窓を開け、二人に「後ろに乗りなさい。送ってくから」と声をかけた。後ろの席にはそのおばさんの子供らしき男の子が赤い帽子と制服で座っている。
余計なことするなと思ってみていたら、女の子が男の子の手を引きながら「歩いて行くからいいよねっ!」ときっぱり断っていた。よしよし。