犬が起きてる音がしたのでもうそろそろ朝かと思って起きたらまだ夜中の1時だった。夕べは9時半くらいに寝てしまったのでもう十分寝た気もする。目がさえて眠れないので静かにパソコン。毎日平和にのんびり暮らしていてもごくたまにケンカもする。つい大声を張り上げてしまうのだが、我慢が限界に達して爆発とかではなく、たまたまカチンとどっかにひっかかってしまった感じで、キレるのとはちょっと違う。暴力なんてもちろんないし。で、時には人間もそんなふうに吠えることも必要なのだろうかと考えた。オンはめったに吠えない犬で、散歩中に出会う犬は必ずぎゃんぎゃん鳴くのだがオンは鳴かない。いつも尻尾をふって喜んでいる。そんなオンもごくたまーにいきなり吠えるときがある。寝ていて急に飛び起き吠えるのだ。夢でも見ているのだろうか。見えないけれど忍び込んでくる邪気のようなものを追っ払ってくれてるような気もする。昔、札幌の円山動物園でライオンの雄が観客に向かって吠えるたびに雌が「駄目よ吠えないで」とそっと寄り添っていさめるのをみて、ちょっと感動した。いろんなストレスを抱えていてもそんな風にそばに誰かがいてくれるとそれだけで救われるだろうなと思ったからだ。やっぱり動物が吠えるのと僕が怒鳴るのとは種類が違うな。僕のは人間が未熟なせいだ。成長していない子供と同じだ。ちょっと情けない。