「あったかいね~、畑で日向ぼっこしたいくらいだね」と言ったおばちゃんに「うーん、陽が射していればね」と返し、「雨雲全然見えないからジーパン洗っちゃおうか?」と言った相棒に「いやぁ~どうだろう」と返事しながら、もう今日も絶対に雨が降るし、冷たい風が吹くだろうとわかっていた。今年の二月は最悪だ。ずっとブレーキがかかったままの感じでいる。そんな中で大きめの箱で納品があった。中身はTシャツで長袖と半袖が一緒に入ってきた。新しい商品を袋から出して検品して棚に並べるという作業はいつも楽しくて仕方が無い。洋服屋になりたての頃からずっと繰り返してきたのにいつだって変わらずにワクワクする。今回は展示会でサンプルを見ていなかったので色、サイズの確認のために1点ずつしか頼んでいない。商品を仕入れるのはそれが売れるからではなく、売りたいからで、自分も欲しいからだ。S+CのTシャツの魅力は洗い晒した独特のヨレ感に明るくてもケバさのないナチュラルな色で今年もマーブルチョコみたいに美味しそうな赤やグリーンのほかに落ち着いたモスグリーンも加わった。夏まで切らさずに置いておきたいと思うが次回の入荷はまだ未定。今回の分は早い者勝ちということで。