2019 03 20

風の強い日が続く。夜中に響く風の音は遠くの、近くの悲しみを運んでくる。
毎年この時期はこんな風に感じるのだろうか。日常のありがたみを感じつつもあまり心が晴れない。
新しい季節の始まり、ワクワクと心が躍るほうを探す。例えばテレビの野球中継、白髪頭のイチローがカッコよくない。
もしヒットが一本出たらイチローはどんな顔をするのだろう。あくまでもクールに笑わずにいるのだろうか。
ただのヒットでも相当盛り上がるはずだ。子供のようにクシャクシャの笑顔でいいと思う。苦しい日々が続いてもあきらめずチャレンジし続ける。逃げたら終わりだ。「もしもの時は早めに行ってくださいね」と取引先さんに言われたが、「ちょっと何言ってるかわからない」
どんなに苦しくても自分からあきらめたりはしない。
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時間と距離の関係

先週の金曜日に来週の今頃はもう東京へ行って帰ってきてる頃だと、ふと思った。
本当にあっという間に一週間が過ぎた。
火曜の昼から木曜の昼までの47時間、僕は奄美から1200キロ以上離れた都会へ移動した。いつものベッドの代わりに寝床が必要なのでキャンセル可能なカプセルホテルを予約した。なぜかまた上野だった。約2か月前に道で迷ったところだ。駅に着きスマホのグーグルマップを開く。目的地まで28分と出た。なんだ、JRの上野駅じゃなかったのかよと、また失敗したと思った。ホテルの人に聞いたほうが早いと電話をかける。「今どちらですか?」「上野駅ですが」「なら丸井を背にして左の角におもちゃ屋さんがあるので、線路沿いを歩いて来てください。1分くらいです」と。
グーグルに騙されるとこだった。昨晩銀座で迷子になったのはそのマップのせい。なんでも手のひらのコンピューターを信じちゃいけない。
上野~御徒町~秋葉原、線路沿いなら迷わず歩ける距離だ。ただ僕が前回失敗したのは上野駅を山手線の内側にイメージしてしまったためだ。なんてことはない、上野と御徒町の位置関係さえ把握すれば以前泊まったホテルの場所もすぐに分かった。鏡のように裏返ると混乱してしまうのだ。異次元に迷い込んだような気がしたのはそのためだった。30年前に毎日通っていた場所なのに。
上野に到着する前に途中下車した銀座は真っ暗な空にビル群の電飾がやたら派手だったが、それよりもその先に浮かぶ月の美しさに見惚れた。地下で迷ったいなかのネズミがやっとの思いで地上へ顔を出し、真っ先に見つけたのは見慣れた月の灯りだった。
ホテルでもコンビニでも珈琲ショップやファーストフードの店でも外国人の店員さんばかりだ。片言の日本語にまるで僕が異国へ旅行しているような気分になる。確かに30年後の世界に来ているんだと思った。電車の中でも本やマンガ、雑誌に代わりほぼ全員がスマホを見ている。それでもアメ横は全然変わらない。大きいけれど古い建物の裏は換気扇のしたにずっと落ちないホコリがこびりついたままだった。
2ヶ月ぶりの友人と17年ぶりの友人。同じ時間軸で生きてるけれど、会ってない時間が長いとやはりタイムスリップ感が増す。行きと帰りで1時間違う飛行時間だが約2時間でこの距離を移動できるなら昨日と今日ぐらいなら簡単に行ったり来たりできるマシーンも夢じゃないような。
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2019 03 07

一度素通りして戻ってきた女子二人。犬に吠えられても動じずドアを開けて入ってきた。
どう見ても車を運転できる年齢には見えなかったので「この辺なの?」と尋ねると名瀬からバスで来たと。目の前のレストランOHANAさんでご飯を食べに来たらしい。「えー!わざわざ名瀬からバスで?バス代高くない?」そしたら定期を持ってるのでって。
なるほど笠利にある北高まで名瀬からバスで通っている女子高生だった。
それなら休みの日にバスに乗って友達と遊びに行ける。途中下車し放題だし、大人ならビールだって飲める。贅沢な休日だ。
これって、定期じゃなくても一日乗車券、たとえば江ノ電の乗り降り君みたいなチケットがあればいいんだよね?
観光の人で車の免許無くてもバスを使って思う存分楽しめるし、地元の僕らも気軽に名瀬まで飲みに行ける。
あ、前にも同じようなこと書いたなぁ。今ならLCCのおかげで観光客増えてレンタカーは足らないくらいらしいからいけるのでは?
ハワイのトロリーバスみたいなの走らせたら面白いし、もっと活性化するよね。島の人も観光の人も同じように利用できるバス。思いついた場所で降りて気ままに過ごす。その気になれば一日かけて島を一周することもできたり。もう実現してる?
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雨のち晴れ

大雨。昨日は相棒が布団を干したくなるくらい良い天気だったのに。こんな雨降りだとお客さんは来ないよなぁと考え、天気が良いとみんな洗濯やら家の仕事で忙しいからなと考える。基本あまりお客さんの来ない店だからつい理由をつけて自分を慰める。自慰だ。じいと言えばむーじぃがブログを再開した。iPadが壊れたと聞いていたので心配してなかったけれど、事情を知らないで毎日更新されるブログを楽しみにしてた方はさぞかし心配された事だろう。あまり人のことは言えないが書きたいときに書く、宣伝やお知らせをしたい時だけ書くのではいけないなと思った。昨年の今頃は僕も意識して毎日書いた。相変わらず商品の宣伝はなくあまり意味のない中身だったけれども一年を通じ一番売上が良かったのが三月だった。あまり関係ないかもしれないが。
毎日書き続ける事の大切さを教えてくれた人がいた。その人の日記は毎日届く海辺の暮らしの便りのようだった。遠く離れた僕らの生活も実験のように愉快な目線で楽しめばいいと教えてくれた。誰に読ませるわけでもなく毎日記録として何かを書き続ける。夢元さんもそうなんだよなぁ。書いてくれるおかげで遠く離れた地でも夢紅が続いているのが伝わり嬉しくなる。
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