2018 03 05

家でradikoやspotifyをいい音で聴くためにスピーカーが欲しかったのに、新しもの好きが災いしてAIスピーカーのアマゾンecho dotを買ってしまった。radikoのエリアフリーには対応していないうえ、spotifyも聴けない。
そして単体では音が悪く結局別のスピーカーが必要になる。声に反応して答えてくれるのが売りだがこれもレベルが低すぎて飽きる。例えば「アレクサ音楽止めて!」「音楽!ストップ!!」と言うと、うるさい子供やペットを叱っているようでストレスだ。手で操作すればいいものをわざわざ音声で動かす必要はなかったってことか。そもそも「あれして!これして!」って使われるのは僕の仕事だ。

2018 03 04

日曜日、ずっとお会いしたかったお客様がいらした。かれこれもう15年来のお付き合いだ。
洋服をおすすめするのはもちろんだけど、毎回いろいろおしゃべりをするのが楽しい。季節ごとのお買い物のついでに、例えば音楽の話、僕が高校生の頃好きだったアーティストのことを日記に書いたら、「私もファンだった!すごい近くでライブを観たことがあるよー」って話してくれた。それは本当に貴重な体験だったんだってわかる。例えば夏の夕暮れ、椅子に座って本を読み、ギターを弾き、屋根の上では猫がのんびり寝ているようなときに、お客さんが車でそうっとやってくる。そこでようやくお店になる。放っておけばそのまま忘れさられてしまいそうな店に、またいつかと同じような時間が流れる。新しい服のにおいとたまに本や珈琲の香り。本当はもっとゆっくり、のんびりと過ごしたい。過ごしてもらいたい。時間やお金と追いかけっこするのはひとつも幸せじゃあない。

2018 03 03

僕は基本食いしん坊の大食いだ。それは小さいころからずっと変わらない。いつでも大盛りをペロリと食べる。ストレス発散をするとかではなく、うまいものを遠慮せずたらふく食べるのが好きだ。高級なものとか珍しいものとかあまり興味がない。というか食べたことがない。美味しいものは誰が食べても美味しいはず。でも全然美味しくないのに美味しいっていう人もいる。好みが違うっていえばそれまでだけど、味覚の鈍い人とは通じ合えない。やっぱり「おいしいねー」を分かち合える相手がいい。いつも本当に美味しいご飯を作ってくれる人に僕は自分の好きなものをいろいろすすめた。そのB級なおいしさをわかってくれた。合わせてくれたのではなく、本当にその味を好きになってくれた。もっとおいしいものたくさん知ってるし作れるくせに。その人たちが作る料理はどれも絶品で、出張の際、都会のどんなお店で何を食べても、やっぱりべーちゃんのが一番だよなぁって思う。そんないつも身近にあった幸せがあと数か月で終わってしまう。これって一大事だ。そっちかよって思うかもしれないけれど、美味しいねーって言いながら一緒にごはんを食べるってそれだけですごく幸せなことなんだよ。

2018 03 02

子供の頃、夕方にとてつもなく寂しさを感じることがあった。たいてい一人で家にいる時で、勝手に空想をしてしまうのだけど、それはいつかこの世界が終わってしまうってことだった。正確には世界が終わるのではなく、自分が死んで、そのあとの世界を知ることができなくなるってことなんだけど、もう漫画の続きもテレビも観れない。大晦日になったら紅白だってやるだろうけど、僕は結果を知ることができない。僕がいなくなっても地球は回る。そんなことを考え始めたら苦しくなって心が真っ暗になった。だからなるべくこの空想の世界に入り込まないように、僕はいつもテレビをつけて、窓の外から半分だけ体をだして、この世界にちゃんと自分が存在してることを感じようとした。その頃の僕の世界はとてもちいさく、家族と親戚と友達と、学校の行き帰りとじーちゃんとばーちゃんのいる田舎の風景、そしてブラウン管の中。そんなちいさな世界が消えてなくなることがとても怖かったのだ。夕方、一人で家にいるときにこの怖い空想に憑りつかれそうになったら急いで明るい朝を思い出すようにした。学校の教室で窓を掃除している。窓に朝日があたってぴかぴか光る。友達のにぎやかな声。チャイムの音。何でもない日常がとてもありがたかった。今の僕の世界も変わらずとても小さい。もうその世界が終わることを想像しても寂しくなるなんてことはないけれど、今も自分がこの世界でちゃんと生きてると実感するのはやっぱり人と触れ合う時だ。なんでもない日常でも、たくさんの笑顔に触れていれば幸せな気分になれる。

2018 03 01

今日は風もほとんどなくなり、陽射しが暖かく春らしい一日になった。
高校を卒業して島を出るまでの長い春休みが始まる。18歳だったその頃、僕はずっと音楽を聴いていた。
へたくそなギターを弾きながら、洋楽も今でいうJ-POPもアイドルの歌謡曲もなんでも聴いた。
東京の小さなアパートの一室でもそれさえあれば何も寂しくないと思った。僕よりも年上のアーティストたちが作った歌は僕にはまだ未経験の感情ばかりで、たとえば初めて恋をするときも、またそれを失うときも盛り上げてくれたり慰めてくれたりした。
そして大人になって、自分よりも若いアーティストの歌にはあまり共感しなくなった。
やっぱり聴くのは古い歌ばかり・・・・だったのだが、今あいみょんにはまる。22歳の女子なのに、純粋な男(少年?おっさん?)の気持ちをストレートに歌っている。すごいなぁと素直に思う。