昨夜の雨、風は凄かった。
おとといの青空、ぽっかり浮かんだ雲、あの穏やかなそれでいてなんとなくわくわくするような一日とは正反対。
荒れ狂う嵐は不安な気持ちを呼び起こし眠れない夜となる。
そんなふうに天気や気温の変化にシンクロして心の中も変わる。
だから春は笑ったり泣いたり怒ったり寂しくなったり嬉しくなったりで忙しい。
この歳になったらもう青い春なんてとっくに過ぎてると思うけれど本当はずっとそのままだ。
見た目は関係ない、誰でも同じ。今日も明日も毎日何が起きるかわからないんだから。
録画しておいた「スタンドバイミー」を観た。
夏の風景が恋しくなる。子供の頃の友達、確かにあんな風に心を通わせることは大人になったら難しい。
とても切ない。
いつも一緒にお風呂に入る3歳の息子が頭を洗うのを嫌がり泣いたが無視してシャンプーして桶でザンザン流した。その間もずっと泣いている。
「お父さん大っきらい!体洗ってから頭洗ってって言ったでしょ!」だって。泣いた理由は後付けだ。
本当は洗う順番なんて関係ない。もっと湯船で遊んでいたかっただけだ。
お風呂からでても僕が怒ってると思って目が合うと母親の後ろに隠れる。
ご飯のときに目があったら「お父さんごめんね」と小さな声であやまった。
僕も「お父さんもごめんね」とあやまる。
べーっと舌をだして照れながら嬉しそうに笑う。
それだけでちょっと泣きそうになった。
泣いたり笑ったり忙しい毎日ってやっぱり幸せなことなんだ。