日が暮れるのがだんだん早くなってきた。
店は夕方になると西日が射すようになり、そのため商品に日光が当たらぬようレイアウトを少し変えなくてはならない。午前中とこの時間ではちょっと違う店になる。
出張の間に過ごした時間と今ここで感じる時間の違いについてちょっと考えてみた。
都会の一日も同じように短くてあっという間に過ぎてしまうが、
その間に目に(脳に)飛び込んでくる風景(情報)のボリュームが違う。
移動する手段、場所、どこに行っても多くの人波に飲まれる。
あんまり人が多すぎるのは困るがそこそこにぎわう場所は好きだ。
都会の真ん中で雨宿りに入ったカフェでは、広い空間にたくさんの人が適度にざわつく程度でお茶を飲んでいて、窓の外の景色も車や人や犬が忙しく流れて行ったが、ただそれを眺めているだけで楽しかった。
建物や街並みなど風景自体は変わらなくても、いろんな人がひしめく都会ならば毎日同じ景色にはならない。
普段、絵葉書のように固まった風景の場所にいるから余計そう感じた。
そうか、都会は自分が止まっているから周りが忙しく流れてみえるのだ。
反対に止まっている景色を動かすには、自分が動けばいいのか。
朝早く起きて散歩に行ったり、ジョギングしたり、サイクリングしたり、海に入ったり、
仕事が終わってからも遊びに行く、飲みに行く、またはもっと働く?
・・・やっぱり違う。それだと満たされないものを他で埋めてごまかしてるだけだ。
今、本当に見失ってるものをもう一度見つけないといけない。