夕方の風が気持ちよくて窓際にテーブルといすを置いた。PCの画面に澄んだ青空が広がっている。こないだから三日連続で夜はスターウォーズを観ている。ちょっとしたタイムスリップ気分。休みの今日は昼間にもレンタルのDVDを観た。久々の映画三昧だ。予告を見ていたらいきなりサーッと雨の音。朝から完璧な青空だったから、まさかの感じだった。軽い通り雨だろうと甘くみていたらボタボタボタッと大粒の雨が斜めに吹き込んできた。あわてて洗濯ものを取り込み、開けっ放しだった車の窓を閉めに表へ走る。もう笑ってしまうくらい全身ずぶぬれになった。もしもこれが映画館で観ていたなら外でどんなに雨が降っても気がつかないし、心配もしない。完全に日常と切り離された世界になる。今日の映画を観て感じたことは僕らは確かに運命だとか理想だとかとはちょっと外れたただの現実を生きている。全てを理想に近いと相手の気持ちは無視して自分勝手に思い込んだりするのは自由だけど、やっぱりそうではないことのほうが多い。でも、そうなるように(理想に近づくよう)行動することはとても大事だし、現実の中にもちゃんと理想以上のことも用意されている。どんなに平凡で、単調な日々の暮らしのなかであっても。何を選び、どう行動するかで現実(今)はどんどん変化するし未来は作られていく。だから一つ一つの行動には大きな意味があるし、何気なく進んでいる今のこの時間だって確実に未来に向かって何かを影響させながら動いている。僕が映画館で映画を観ている時間がものすごく大事だ(と、いうよりいとおしい)と思うのは自分の人生の物語を、本に栞を挟むように少しの間置いておいて、別の世界の別の人間(動物)の物語に浸ることができるからだ。その間にたとえ外で何が起きようとそこから抜け出すことはない。大きな地震だとかは別だけど。で、そこでは普段は考えないようなことを考える。現実を離れ、頭だけが自由にくるくると動く。そしてそれはずっと心に残る。あーもっともっとたくさん映画を観たい。