D&SⅡ

毎朝、掃除機をかける。床が傷だらけなのは掃除機のせいだとわかる。今日は湿気がすごくて足がべたべたと床に張り付く感じがして、ゴキブリホイホイにつかまるってこんな感じかもと思う。あと3日で9月が終わる。夏のおまけのような中途半端な月は特に印象に残るようなこともなく過ぎた。久しぶりにギターをケースから出して弾こうとしたら、マルチエフェクターが壊れて音がでなくなっていた。でもそれよりもっと困ったのは17の頃からずっと愛用していて、何度引っ越しても無くならずにそばにあった、かっちんかちんに固い傷だらけのヤマハのピックがどうしても見つからないことで、もうアンプも通さず、指先だけでぽろぽろ弾けばいいっていうのは本当にじじぃになったようで悲しいのだ。

ホテルハイビスカス

シルバーウィークが明け、十日ぶりの休日。午前中に用事を済ませ、そのまま車を走らせ名瀬のツタヤへ。ここでの探し物はいつもなかなか見つからない。なんとかCD一枚とDVD一枚をレンタルして、本を一冊買った。帰りにビッグⅡでグラス付きにつられて発泡酒を6本買う。キンキンに冷えた発泡酒ならぬるいビールよりもうまい!・・・はずだったが、今日は飲み終わったあと頭が痛くなった。
「ホテルハイビスカス」を観た。明るい太陽の下での暮らし。風景が眩しすぎて家の中から外へ飛び出す子供はそのまま溶けていくようだった。近くて遠い沖縄。でも同じだ。やっぱり通じる。関係ないけれど余さんはケイコ姉さんにそっくりだなぁといつも思う。ガジュマルの樹の上でケンムン(キジムナー)を呼ぶ登川誠仁さんはなぜかシグさんとかぶった。

オン・アンド・オン・アンド・オン

散歩の帰り道、犬は歩幅を合わせるようにゆっくり横を歩いている。
行きは尻尾を高く振って(早く早く行こっ!)ってぐいぐい引っ張って進むのに。海で目一杯走り回ったくせに、なかなか帰りたがらないので、「もう先にいくよ!」って手を振ると思いっきりあわてて戻ってくる。車の通る道路は危ないから手前でちゃんとリードをつける。それで手をつないでるような安心感がある。僕らはまだ昇ったばかりの太陽に向かってゆっくり坂を上る。イヤホンで音楽を聴きながらぼーっと考え事をしていたら、一瞬、犬と一緒にいることを忘れた。でも、ちゃんと手をつないでいるから大丈夫。隣を見たら、犬も何?ってこちらを見た。すぐ目をそらしたけれど、ちょっとほほ笑んだ気がした。相変わらずの眩しい風景だけれど、風がさらりとして気持ち良くなった。本当にそれだけで嬉しくなる。映画マンマミーアと同じ、キラキラの世界。古いMDを引っ張りだしてパソコンに取り込んだ。明日はABBAが散歩のBGM。

15日の今日は定休日です(火曜だからパラダイスも!)

先週の火曜日に珍しくたくさん喋ったからか、もうしばらくおなかいっぱいって口を貝にしたまま一週間が過ぎた気がする。本当に自己チュー。ものすごい速さで月と星が追いかけっこしてるように見えたのは低い大きな雲がゆっくりと西に流れていたからで、じっと見つめていたら動いてるのは月でも星でもなく、自分自身だと感じた。船が離れていくとき見送っている側の岸が動いてると錯覚するように。でも、錯覚ではなくて本当に地球は回っていて、だから太陽は沈むしまた昇ってくる。自分の側からしか世界を観ていなかった人たちは、まさか自分がものすごい速さでぐるぐる回されているなんて思いもしなかったろう。ただ、そこにじっとしているだけでもとんでもない距離を移動しているというのに。みんな転がる石なんだ。昨日ドッドーンと雷がなって家がびりびりと震えるほどだったのにほとんど雨は降らなかった。それからもっと不思議だったのはあんなに近くに大きな音がしても稲光をみることができなかったこと。そして今朝、目が覚めたら今度は音のない光だけのショーを海の彼方でやっている。真っ暗な空に静かな稲光が走る。ゴロゴロとピカピカがセットではなく、単品でやってきた。するともうすぐ雨の番だ。雨がザーザー降ってきたらビーサン履いて服を着たまま散歩に出てやろう。犬はためらわずついて来てくれるだろうか。

999

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このとき聴いていたのは銀河鉄道999ではなくてRCのトランジスタラジオ。
イントロ聴くだけでいつでも17や18の自分に会える。

雨がザーザー降るともっといい

僕は部屋の壁を挟んで二つ並んだ冷蔵庫を何度も開ける。たくさん詰まった中身を確認して、食べてもいいものを抜く。昨日の焼き鳥の残りとタッパーにたくさん入ったポテトサラダ。買ってきたばかりのビール。串の柄の部分にももと焼印の入った焼き鳥は5本全部食べた。サラダもギュッと握った拳一個分くらいの山をたいらげ、ビールは半分残して冷蔵庫に戻した。冷蔵庫を開ける前に重野商店で買ったまだあったかいカレーパン、チョコボール、アップルパイに冷たいカフェオレを飲んだのがそのわずか10分前で、もしかしたらあと10分したらさてお昼だ!と、また冷蔵庫を開けるかもしれない。そんなだらだらが僕の一人と一匹の休日の過ごし方(二日目)