我を忘れることも、号泣することも、人生変わるくらいの感動もなかった。犬も吠えなかったし、鳥が一羽飛んで行っただけで母親は騒いでいたけれど、気温が下がってあたりが暗くなっただけだ。夏のスコールのときみたいに。ちょっと仕事の手を休めてみんなで空を眺めるくらいでちょうどよかったのだ。雲のないすっきりとした青空ならば違ったのかもしれないが、それも自然現象だから仕方ない。一日に二回夕暮れを体験するくらいの感じだった。でも土砂降りの悪石島はちょっとかわいそうだったな。
我を忘れることも、号泣することも、人生変わるくらいの感動もなかった。犬も吠えなかったし、鳥が一羽飛んで行っただけで母親は騒いでいたけれど、気温が下がってあたりが暗くなっただけだ。夏のスコールのときみたいに。ちょっと仕事の手を休めてみんなで空を眺めるくらいでちょうどよかったのだ。雲のないすっきりとした青空ならば違ったのかもしれないが、それも自然現象だから仕方ない。一日に二回夕暮れを体験するくらいの感じだった。でも土砂降りの悪石島はちょっとかわいそうだったな。