僕と私

日記を書いているのが『僕』ではなく『私』だと福井のS君にばらしてしまっていた。それから富山のお店の方達に「この人ね、本当に天然のナイツなんですよ!」と人のことを馬鹿にして紹介してた。だから翌日、電車に乗る時にわざと「パスモ、チャーターしなくっちゃ!」と言ったらニヤーッと笑って「チャージでしょ、チャージ!」と眼鏡も掛けてないのに鼻の上に人差し指をあてながら突っ込んできた。本当に嬉しそうだった。
次の日、飛行機に乗ったらソラベンしてくると言うので、ソラベン??って頭の中で2回変換したら分かった。遅いなぁと思っていたら「あんまり大量に出たのでこんなところであふれてきたら大恥だ」と慎重に流してきたらしい。アホだ。そんな私にとって手のかかる子供のような相棒がそのままどんどん静かになってついに動かなくなっちゃった。ベッドに寝ている姿を見ていてこのまま歳をとり、いつか本当にこんな日が来るのかと一瞬怖くなる。まだまだ死んでもらう訳にはいかないので、病院に無理やり連れて行った。あとは昨日の彼の日記と同じ(点滴は2時間だったよ)。二日都会の空気を吸っただけで、花粉症は復活し、なんだかんだと目や鼻や口からいろんなものが体に入ってきて悪さをしたんじゃないかな。まぁ、たまにはそんなお灸もいいのかもね。それで普段の自分たちの住む環境の素晴らしさが分かるんだから。