相棒がいない間、ほとんどお金を使わずに一週間を過ごした。そうだ散歩のときに自販機で何か買って海で飲んでみようかと思ったがいざとなると別に欲しくない。家に帰って美味しいコーヒーを飲んだほうがマシだと思った。車に乗って買い出しに行かなければお金を使うことはない。甘いものが欲しくなったら自分で作る。これが自然にできてしまうのが田舎のいいところだ。都会なら、すぐ近くにコンビニがあったりして用もないのに入り何か買う。きっと本当は必要のないものばかりだ。戸棚にあるポテトチップスも一袋を一人で食べるのがやっぱりよくないとそのままとってある。
一人一台ケータイを持っていても無駄だなぁといつも思っていたが、今日は活躍した。相棒は展示会の行きと帰り、僕の下着の買い物、それからランドマークで永井さんにお会いしたあとにも歩きながら電話をくれた。本当に普段使わないから余計わかる、これは昔夢みた魔法みたいな道具だ。あ、パソコンだってそうか。