あたたかな記憶

雪が降る日ってこんな感じだったっけ?って思ったりするぐらい空気が冷たい。
古い記憶はたくさんストックしていていつでも取り出せるのに、ついさっきのことを全く覚えていなかったりする。無意識のまま動いている時間があるみたいだ。昼ごはん食べながら「あれ?チャンネル変えた?」って聞いてしまった。リモコンは目の前にあって自分で変えたのだ。でも覚えてない。
まじヤバイでしょ!(使い方あってる?)
さっきも「すぐ戻るって行ったきり戻ってこなかったけど、お客さんがいらしたの?」と聞かれてしまった。「そうだっけ?」と答えたのは本気だ。ゆっくり思い出したけど、そういえばそうだったなという感じ。
「なんで毎日、日記書くようになったんですか?」と聞かれたら書いておかないとあまりに同じことの繰り返しで本当に忘れてしまうからと答えることにしよう。
でもお客さんが店にいる時間だけは特別で僕は魔法がかかったみたいにちゃんとその瞬間を心に刻むことができる。