歌声や演奏をCDで聴いたり、TVなどで見ることはあっても生で素のアーティストに触れることはなかなか難しい。LIVEやコンサートなどに出かけても遠くに小さく見えるだけで、音も大きく迫力はあるがその姿はやはり遠い存在のままだ。ぶらっとやってきたその人がどんな顔で歌うのか、どんなふうにギターを弾くのか見たくて会場に行った。小さなカフェには顔見知りがたくさんいて、本当にホームパーティーのようにくつろいだ空気の中で始まった。店でお会いしたときの空気のまま、気取らず自然体で親しみやすい笑顔で挨拶をして歌い始めた。パーカッション(ただの椅子かと思った!)の福和さんと並んで演奏する姿がとにかく可愛く、僕はなんでみんなあんな熱心に追っかけるのだろうと思っていたが、やっぱり島の人間に好かれるタイプの人だった。もちろん島の人以外にも人気があると思うが、特に島の人には情熱とあたたかさみたいなものがすごく伝わりやすいのだと思う。子供が産まれたら是非島で暮らしてください。自分の大好きなアーティストを呼んでみんなにその情熱やハッピーな気持ちを伝えようとする僕らの大事な友人も本当に幸せだなぁと思いながら、あいさつに行くと「どうですか!熱い気持ちがわかってもらえましたか!」と満面の笑みが返ってきた。いいよねぇ!