風が強くて倒れていないかと仕事中あれほど何度も見に行ったくせに夜はすっかり忘れていて朝あわてて看板を下げにいった。名瀬の店を解体したときにでた廃材を使って作ったものでベースに友人夫婦からいただいた黒板式の看板(名瀬のときはこれをそのまま使っていた)を使っているせいもあり、粗末には扱えない。
風が吹いたら倒れそうなのは本体のほうで、島に必要でないものならば自然淘汰されていくものだと思っている。僕がそれでも絶対に負けたくないと思うのは、僕にとってここで店を構えて生活していること自体が今までいろんなことを経験し、出会いを積み重ねてきたからこそ生まれたもので奇跡のようなことだと思っていて、それを一緒に喜んでくれたり、応援してくれた家族や友人、取引先、そしてお客様がいるからだ。奇麗事のようだけれど、お金を稼ぐ手段としてではなく喜びを分かち合う輪の中に自分が、店があることのほうが大事でその輪をもっと大きく広げていくことが僕らの仕事だと思っている。
昨日、大切なメールが何故か迷惑メールフォルダに入っていてあやうく消してしまうところでした。その返事を書くために4時間もかかってしまい、結局それでもほんの十行くらいの短い文章で何度も読み返したあと送信したら文字化けしてしまい、もしかしたらそれが届いているかもしれない。自分の日記ならばこうして何でも書けるのに特定の人にきちんと思いを伝えようとするとどうしても余所行きの言葉でギクシャクしてしまう。と、いうわけでこれを読んでいただけたら嬉しく思います。