世代を超えて

空一面真っ白の完璧な曇り空。ずっと携帯電話など無縁だった僕の友達が携帯を持つようになり、写メールや絵文字入りのメールを送ってくる。昨日はメールじゃなくて電話が来て、たまには声を出さないと調子悪いからと言っていた。幼稚園から高校までずっと一緒だったが
これは奄美を知らない人に話すとみんなびっくりするが、実は通った学校はどれもマンモス校で一クラス40人で8クラスもあったから僕がその友達と仲良くなったのも高校で同じサッカー部に入ってからだ。
高校を卒業して25年も経てばお互い見た目は多少?変化したが中身はそのまま変わらずにいる。その友達の甥っ子が奄美市の市議会議員になった。
最年少の25歳。彼が産まれた歳に僕らは島を離れ東京に行った。
1982年の事は今でも鮮明に思い出す事ができる。
僕らは外に向けての好奇心ばかり強くて島のことを考えるどころか自分の将来さえも全く考えていない子供だった。
島に帰ってきて感じたのはいろんなことをあきらめてしまった僕らの世代よりももっと若い人たちが真剣に島の事や暮らしを考えて頑張っているということだ。その若く元気な新しい政治家に僕らはきっとたくさんの希望を託すし、そしてずっと一緒に頑張らなくてはいけないと思う。僕の友達やその両親や周りの人たちが希望に満ちて明るく笑うように、それがそのまま島全体に広がっていくように。