秋晴れ

今日から世間は三連休。日差しは相変わらず強いが、雨が降る心配のないさわやかな秋晴れ。昨日までとは全く違う気持ちのいい天気でなぜかこんな空気感は土曜に多い気がする。
毎週土曜は納品も多く、どんどん店内は秋になっていく。
箱の中の新聞を新しく換えてあげようとグレに了解を得て覗いてみた。グレの産んだ赤ちゃんは四匹で三匹は黒で一匹だけ茶のシマシマだ。折り重なるようにお互いの体温を感じながら寝ていてムニャムニャ口を動かしていた。まだ目は開いていない。そーっと持ち上げて別の箱に移動させる。やわらかくあたたかい。新聞を取替え元に戻す。その間グレはそばでジーっとみていた。心配そうでもあるがちゃんと信頼してくれているみたいだ。もう口三角のカーッはやらない。そういえばグレもいつも僕らのそばに座るときに、必ず尻尾を僕らの足の上に乗せていたり、どこかが触れ合うようにする。なんだか手をつないでいるみたいで安心するのかも。

STAR ☆

昨日は台風の影響で異様に蒸し暑かった。困るのは太陽が照りつけたあとに雨がしかも横殴りに降ってきて窓の開け閉めに追われること。
結局一日クーラーの世話になる。普段から早起きだが、最近は4時過ぎに起きている。必ずテラスでグレが待っているからだ。今日は雨上がりの夜空でちょうど頭の真上にオリオン座があった。周りの星もたくさん見えていたからよほど空気が澄んでいるのだと思う。今の時間(6時)では明るくなってしまい見えるのは金星だけだが、その金星、4時半くらいに見たとき、本当にあのきらきら光るお星様の形そのままですごく大きくてとても綺麗だった。なるほど確かに明けの明星だ。もうひとつ気になる星があった。南の海に向かって一番低い位置、海のすぐそばに光る星がオレンジっぽく点滅していた。一瞬、飛行機なのかと思ったが全然動かず、ちらちらとゆっくり点滅している。金星が明るく輝くのは太陽が下から昇る直前だからだが、南の星の点滅は謎だ。調べてみよう。

雨ニモマケズ風ニモマケズ

昨日のお休みは雨や風が強くて一日家にこもる。今日は打って変わって夏に戻ったような日差しで午前中気持ちよく洗濯をしたのにいきなりスコールのような雨が降り、あわてて取り込む。そんな不安定な島の気候にぴったりなアウターが本日入荷しました。(なんて無理やりな)
軽くて丈夫な素材で形、着心地などセールスポイントはたくさんあるけれど僕が一番気に入ってるのは色で奄美の自然と同じ深い緑や大地の色や、落ち着いた冬の海の色できっと飽きずに長く着ていただけるはず。特に風が強い島の冬にはこれ一枚あればのお薦めアイテムです。
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OCEAN PARKA 26040円(税込み)/grown in the sun

グレ

前回の出産はどこか僕らが知らないところでいつの間にか産み、そして2匹のチビを連れて遊びにきた。何回か場所を移動しながらもいつも近くでちょろちょろしていてグレが一生懸命チビたちの面倒を見ているのを感心してみていた。そしていつの間にかチビたちの姿が見えなくなり、グレだけが遊びに来るようになったとき、もう子離れしたのか、それとも誰かが子猫だけどこかに連れて行ってしまったのかいろいろ考えたが僕には分からず、ただグレが時折いつもの子猫を呼ぶ時のやさしい鳴き方でいつもチビたちが遊んでいた車の下を探す姿を見たとき、とてもかわいそうで痛ましかった。産んでどれくらい一緒にいるのか分からないがそれがもしかしたら本来の野生の猫の宿命なのかもしれないと思った。おとといの夜中の3時頃、雨がザーっと降ったとき、グレがテラスの窓のところで鳴いていて起こされた。いつもと明らかに違う鳴き声で出産が近いことを今回は教えてくれたみたいだった。
どこで産んだらいいか迷っているみたいで家の中に入っても落ち着かずそわそわしており、僕はそのまま一緒に外に出てあらかじめ用意しておいたダンボールの中に新聞紙をちぎったり丸めたりしたものを入れたお産箱のところまで連れて行った。グレは素直にそこに入り、しばらくニャーニャー鳴いていた。不安だから一緒にいてと言われてるみたいでなんだかお産に立ち会う父親のような妙な気分で少しの間じっとそばに座っていた。
やがて静かになったので一度部屋に戻り、外が明るくなった頃に相棒が様子を見に行くと、「いたよ、小さな黒い耳が見えた」と喜んで戻ってきた。そのときはまだ何匹産んだのか、まだ出産は続くのかも分からなかったが、昼間、僕が食事のために家に戻ったときもちょうどグレは箱から出てきてさっとトイレだけ済ませて戻っていったり、夜もご飯だけ食べてすぐ子猫のとこに戻っていった。またちゃんと母親になれたみたいだ。
気がつくとグレはいつの間にか僕らとすっかり仲良くなっていて、いつもそばにいる。僕にとって初めてできた猫の友達。
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宿借り

雨が降り、空気が急に冷たくなった。
日中はまだ蒸し暑かったりするが、風が吹くと気持ちよく、朝晩はようやく秋の気配を感じるようになった。着るものが限られる夏からやっとおしゃれを楽しめる秋がやってきた。といっても奄美はあまり寒くならないので11月まではシャツ一枚で充分だったりするのだけど。
昨日、店の前で何かがカサッと動いたので近づいてみたらヤドカリでなんだか貝が割れてぼろぼろのよれよれだった。おしりのクルッとまいた部分が丸見えでちょっと恥ずかしい感じ。よく店の前でカニなども見かけるが、海の近くといっても直線でも200mくらいは離れているし、途中の道は草がぼうぼうなのによくこんなとこまで来たなと思う。このまま道路にいると車に轢かれそうなので海に連れて行くことにした。新しい宿に引っ越せるよう探してみたが適当なものは見つからず、仲間がいそうなところに置いてきた。そこには小さなヤドカリがたくさんいてびっくりしたのは1~2mmくらいの赤ちゃんのヤドカリ。よくこんな精巧なミニチュアみたいなものができるものだと感心した。ヤドカリの赤ちゃんはどうやって産まれてくるのだろう?やどは最初からついてるのだろうか?そして大きくなったら新しいやどを見つけて引っ越すのか、それともやはり最初からやどは無くてわざわざ小さなやどを見つけるのだとしたらそれも凄い。よく見ないと砂に混じっていて踏んでしまいそうなくらい小さいのだ。どれぐらいの時間をかけて大きくなるのかなどなんだか不思議はっけーんみたいな疑問がいっぱい沸いてきて興味津々。誰か教えて~~。(ちょうど昨日奄美パークでやる写真展のPRに来てくれた奄探の亮くんなら知ってそうだけど、聞くの忘れた)

火の玉のような

今日も晴れたり、曇ったり、雨が降ったり忙しい一日。
相棒が出張の間、家事も食事も全部一人でやらなければいけないので
店と家の往復がいつもの2倍になっている。どんどん汗をかく。
東京がもうすっかり秋だといわれてもピンとこない。
さっき、お客さんが「江ノ島でコンサート見てきた帰りです」と興奮したまま、寄ってくれて、まるでその辺に江ノ島があるような言い方だったのがおもしろかった。
確かに飛行機に乗って2時間+1時間でいけるんだからその辺かも。
月食の話。毎日、月や星を眺めているのでその日も特別に意識しなかったけれど、ぼんやり赤い月から始まってやがて黒が混ざったような本当に燃えているような色(TVでシャクドウショクといっていたのは赤銅色のことだったんだけど灼銅だと勘違いしていた)になり、形もいつもの円ではなく立体感のある球でまるで何か魂のかたまりが浮かんでるようで凄かった。そのあと左下から光が戻りリングができたときも生命の誕生のような神秘的なものをイメージした。いいものを見た。
やはり笠利は特等席。

九月の空

いよいよ夏休みも最後かと思うとちょっと寂しい気分。
空はずっと高いところに雲が浮かんでいて大地にはススキの穂が揺れていたり、島も少しは秋に近づいた感もあるが、でもまだまだ暑い。
とても長袖、長パンは着れそうにない。(売ってるけれど)