野生の牙を持つ女

朝5時に起きる生活が三日間ほど続いている。
東の空に厚い雲があったので今朝はまだ真っ暗だった。
窓の外を覗いて猫も起きてるとあいさつをし横に座って頭をなでる。その間に何箇所か足を虫に刺された。猫はずっといるわけではなくこないだ久しぶりに子連れでやってきた。それが三日前の話で朝早く鳴き声がしたのでテラスにでてみると家の角のほうに3匹が固まっていた。何をしているのか近づいて見て卒倒しそうになった。今までも二回小さなねずみが死んでいるのを見かけてこれは猫が本能で捕まえてくるものでおみやげみたいなものだと知っていたが今回はちょっと気持ち悪かった。これも子猫に狩を教え、生きていくために大事な事なのだろうがさすがに頭をひきちぎられたヘビは気持ち悪かった。しっぽからガリガリかじるのをみて、いや人間がタコやイカのあしを食ってるようなものだし僕らだって生の魚や肉を食うわけだから同じだよなぁと乾いたキャットフードばかり食べるお嬢様じゃないと無理やり納得した。僕らがいなくてもちゃんと大丈夫なのだ。