吾輩はノラなのだ

ずっとごろごろと雷がなっていて、ぱらぱらと雨が落ちてきたかと思ったらカメラのフラッシュみたいな稲光に続いてドーンと凄い音がした。結構近い。どんどん暗くなって目覚めた時間よりも今の方が暗い。明け方じゃなくもう日が暮れそうな感じだ。空と海の境は白い波が動いてるからそこが海だと分かるけれどまったく同じ色で見分けがつかない。すっぽりと幕をかけられたみたいに湿った色になった。猫のシマ吉が雨から逃げるように縁の下を通って家の裏に隠れた。朝に見かけるのはめずらしい。夜は時々ご飯を食べにくるので、その度に頭をなでたり、話しかけたりするのだけど、本人(猫)は全くマイペースで全然媚びたりもせず、それどころか昨夜なんてご飯を食べた後にくるっとお尻を向けたかと思うとお茶碗に向かってピュッとおしっこをひっかけた。何か意味があるのだろうが、裏切られたようでちょっとショック。
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