いつも日曜日は特別な日だった。
学校も休み、会社も休み。
子供の頃は父親と一緒に朝布団でゴロゴロするのが好きだった。
でも目が覚めるのはいつもより早い時間。
今日は休みだと思うとそれだけで気持ちが跳ねて目覚めてしまう。
どこにも出かける予定が無くても
父が横で寝ているだけで充分嬉しかった。
陽だまりのなかでTVやステレオの音を聴いたり、
いつもと違う空気を感じながら過ごす平和な一日。
今、僕らにとって日曜は休日ではない。
むしろ頑張って仕事しなくてはいけない日だ。
都会で勤めていた頃も平日の火曜や水曜休みが多かった。
だけど、日曜の朝の空気は特別で、出勤の電車も空いているし、
町の中の活気も平日の殺伐としたそれとは違うにぎやかだけど
どこか気の抜けたムードが漂う。
それで休みじゃなくても気持ちは半分休みみたいなリラックスした気分だった。
ところが、最近僕らは曜日の感覚が薄くなってきている。
日曜は確かにのんびりした空気だが、平日もまるっきり同じ空気なので
すっかり麻痺してしまっている。
たまにTVを観ていて「お、今日はこのドラマの日か。一週間早いなぁ」
と感じるくらいだ。
だから僕が日曜日を感じるのもやはりTVでやるスポーツのイベントだったりする。
昨日なら女子マラソンとか。
走っているほうは大変だと思うが、こっちはのんびり茶の間で応援できる。
(仕事の合間にちょっとだけ)
おとといの奄美での雨乞いの前線が一日遅れで東京に。
高橋尚ちゃんや土佐さんにとっては非常の雨になってしまい残念。